美人秘書はCEOのお気に入り

サラは大学を卒業すると由美の居るロスの商社に就職を決めてサンフランシスコの家族の思い出の詰まった家を売りロスに移り住んだ。

サラは半分日本人なのだが母国語は英語なのだ。でも日本語とフランス語と北京語が話せた。

読み書きも完璧にできるので、語学力を見込まれて商社の役員秘書として働きかなりの給料をもらっていた。

でも半年前に、担当の役員が変わりその役員にセクハラを受けて会社を辞めたのだ。

その男はサラをストーキングするようになり、しばらく由美とパートナーのリカルドの暮らすフラットに逃げ込んだのだが、いつまでも由美の所にいる訳にもいかない。

由美はここにいつまでもいて良いのだと言ったが、サラももう25歳なのだ。そんなに甘えてはいられない。

サラは思い切って親友のリネットが住むワシントン州のシアトルに引っ越すことにしたのだ。

その決断がサラの運命を大きく変えていくことになった。

シアトルは親友のリネットが旦那様のヤンと結婚した時に行った事があり、とても気に入っていたのだ。

街の雰囲気がサラの故郷のサンフランシスコに似ている。

海に囲まれてサンフランシスコより都会的なのに庶民的な雰囲気が馴染みやすい街だった。

シアトルにはランドマークのスペースニードルや今や世界中で人気のコーヒーショップの本店もある。

豊かな緑と水辺に囲まれた大都市なのだが、自然も豊かで世界的な大企業の本社が何社もあることでも知られている。

ちょうど今は7月の初めで、夏のシアトルは過ごしやすく快晴の日も多いそうだ。

リネットはロスより物価も安いわよと言っていたし何よりリネットがいるのが一番大きかった。

旦那様のヤンにビィステイモアグループの傘下のローモアカンパニーという海運業と貿易の会社が事務員を募集していると教えて貰って応募した。

語学力の試験と面接を受けて採用してもらえた。

ここでも語学力がものを言ったようだ。