美人秘書はCEOのお気に入り

サラはシアトルからサンフランシスコに戻ることにした。

自分の原点はこの街にあるのだ。

ローランドを忘れてもう一度人生を立て直すために日本に行くとしても、サンフランシスコはサラにとって大切な故郷なのだ。

サンフランシスコは海に囲まれた明るい街だ。

坂道とケーブルーカーと霧の街。人種も多種多様でいろんな文化が混在する。

ネリーナはアラブ系の血が混じっていてとても彫の深いエキゾチックな顔をしている。

一度見たら忘れられないくらいの美人だ。

旦那のヤンも一目惚れだったらしい。

ネリーナの家ではアラブ料理が時々出るしサラの家では日本食が出る。

黒人だろうが褐色の皮膚をしていようが子供たちは全然気にしていなかった。

サラはやっぱりサンフランシスコが好きだ。そうだここに帰って来よう。

日本に行って少し自分を甘やかしたらここに帰って腰を落ち着けよう。

もう逃げだすのは終わりにしたい。ここで、両親の思い出と共に生きて行こう。

そう思って、少し自分のこの先の未来を決めることができてサラは顔を上げることができるようになった。

サラは元自宅から最寄りの駅のミュニ・メトロ(地下鉄と路面電車)に乗ってダウンタウンに戻ってきた。

まずは本屋に行って日本の観光本を買いたいと思った。

由美が一緒に行ってくれるかどうかわからないので自分で計画を立てなければいけない。

そしてその後はサンフランシスコでどんな仕事をしようかと悩みながら、一応求人誌を見て見ることにした。

住む所は仕事が決まってから探せばいい。

サラはまず本屋に行く事にした。

今日は最終便でシアトルに帰るつもりでチケットを取っているのでまだ時間には余裕がある。