美人秘書はCEOのお気に入り

そこでシアトルのレイクフロントの家の警備からの報告書に初めて気付いた。

それはいつもローランドが留守の時にはメールで携帯に送られてくる。

よく読むと6日前の所に1時過ぎにサラが到着して2時には母と婚約者のアンナが到着し、その後すぐにサラがタクシーで帰っていったと書いてあった。

婚約者ってサラまでそう思っているって事か?

すぐに自宅の警備の詰め所に電話して確認すると、婚約者のアンナ様と教えてくれたのはサラだと警備の責任者が言った。

くそっ、あの母親は何をしているんだ。そう思って母にもう一度連絡しようとすると、

「実は先ほど婚約者のアンナ様がまたお越しになってローランド様はまだお帰りになっていませんと申し上げたのですがそれなら秘書のサラを呼んできてと言って、家のドアを開けろと言われたのですが、ローランド様にもサラ様にも連絡が取れなくて困っていたんです。家に上げてもいいのでしょうか?」

「そんな女は婚約者でも何でもない。勝手に中に入れるんじゃないぞ。帰ってもらえ。今は何処にいるんだ」

「門の前のタクシーの中でサラ様を待っておられるようです」

「すぐにお引き取り願え」

そう言うとローランドはまたサラに電話を掛けたが、やはりサラは出なかった。

ローランドはマックに電話をして、サラは今どこにいるかと尋ねるとサラは2日前にローランドの執務机に辞表を置いて行ったと言った。

ローランドは唖然としてしまった。

やはり嫌な予感が当たったようだ。

ローランドは内心舌打ちすると、直ぐにローモアカンパニーのボデイガードに連絡してサラの居場所をつかむように指示を出した。

サラはサンフランシスコにいるようだとほんの10分ほどで返事が来た。

ローランドは一番近くにいる者に、サラに知られずに警護するようにと言った。

警備会社はロスにも支店があるのでそこから向かわせるのが一番早い。