美人秘書はCEOのお気に入り

そのころローランドはバンクーバーのハリーのオフィスにいた。

そして捜査チームから、姉の夫であるハリーの裏切りを聞かされた。

ハリーは豊下グループの全米エリアをすべて任すという事と役員に迎えると言う口約束を信じて、ビィステイモアグループの北米地区の秘密事項も株の持ち株情報もすべて渡してしまっていた。

もう少し遅ければハリーは自分の持っているビィステイモアグループの株も渡そうとしていたのだ。

まあそんなに多くはないのでびくともしないけれど、身内の離反なのだ不愉快極まりないし外聞はよくない。

何とか最小限の被害に抑え周りへの影響も考えて慎重に対処しなければならない。

豊下グループは自分達が欲しい会社の株を譲渡させるように話を持って行ったのだ。

その時総帥の姉の夫が豊下グループに寝返ったと言う話を内緒ですがと言いつつ広めていったのだから、お家騒動と取られても仕方がない。

そういう風に不安を煽って切り崩していったのだろう。

まだ、手を付けていない会社の方は何とか阻止できたが2社は買収されてしまうだろう。

それだけの株が流れてしまっていたからだ。

ウエステインの知らせで2社だけで済んだだけでも良かった。

豊下グループは、こんなに早くビィステイモアグループに知られるとは思っていなかったのだろう。

慌てて、他の会社に関しては接触を控えだした。つまり、知られては不利になる事をやっていたのだろう。

ビィステイモアグループも舐められたものだ。

ローランドは買収されるだろう2社の会社の切り崩しを開始した。

ビィステイモアグループの危機管理部門に吸収させたりなるべく被害を最小に抑えるべくウイステリアをはじめとする捜査チームで協議を繰り返して対応に奮闘した。

ハリーは自宅謹慎にしてこれ以上情報が漏れないように、またこちらに都合の良い情報を渡すように情報操作も行った。

もちろんハリーにはそうと知られないように情報を拾わせたのだ。