美人秘書はCEOのお気に入り

ちょうどその頃ビィステイモアグループの北米地区を実質統括しているハリーの下にいるウエステインが、ローランドに不穏な状況を知らせてきた。

北米地区に本社のある会社が何社か不透明な動きをしていると言うのだ。

探ってみると日本の豊下グループが買収しようと動いているらしい。

どうやらこちらの動きや内部の秘密事項が相手側の会社に漏れている可能性があるとウエステインは言ってきた。

ローランドはすぐにケンドーに命じて内密に捜査ができるチームをウエステインのもとに送らせた。

ハリーに知らせなかったのは、どうもウエステインはハリーを疑っているような感じがしたのだ。

テレビ電話の彼の表情からまた言葉から感じたのだ。

ハリーからの報告が上がっていないと言うのもおかしな話だ。

そんな非常事態になっているのを社長が知らないと言うのは、まず考えられない。

その上ウエステインは第一にハリーに報告するのが筋なのにそれを飛び越えてローランドに直接言ってきているのだ。

その時点でもウエステインの葛藤が見える。

ローランドは捜査チームを向かわせるという事とハリーには事態がはっきりするまでは、チームの事は報告を上げずに内密で捜査チームに協力するようにと伝えた。

それから1週間後捜査チームの報告が上がった所でローランドはバンクーバーに向かった。

サラは留守を任されてローランドの執務室で秘書の業務に取り組んでいた。

そしてローランドから留守の間にレイクフロントの家の裏庭をもっと利用できるように改装する案を考えるようにという課題が出されていた。

ローランドから家の鍵は預かっている。最もセキュリティは万全で敷地内には常駐の警備員とハウスメイドも何人かいる。

ローランドが留守にしていてもいつもきれいに安全に保たれているのだ。