ケンドーはいつも優しくサラを部屋に置いてくれる。
一度彼とカフェに行って遅くなってしまいかえってきたら、ケンドーの部屋の前でローランドが仁王立ちして待っていて、どこに行っていたんだと棘の含んだ言葉を二人に投げかけた。
「サラは気を利かせてお前の過去の恋人たちがいる間は席を外しているんだ。だから僕がサラの接待をしてカフェで美味しいケーキをご馳走していたんだ。何か文句あるか?」
ケンドーには珍しくローランドに食って掛かっていた。
ローランドは何も言えなかったようだ。
過去の自分の行いの付けが回って来ただけなのだ。
サラもケンドーも何も悪くない。
悪いのは何時までもじくじくしり込みをしているお前だとケンドーに言われて、ローランドは言い返す言葉が無かったようだ。
サラはニューヨークが好きではない。辛い思い出がありすぎるのだ。
その上、ローランドの過去の恋に煩わされて傷ついている自分が情けない。余計にニューヨークが嫌いになった。
一度ケンドーがしみじみとサラにローランドの事を語った事がある。
いつものように元カレに急襲されたローランドに気を使ってケンドーの部屋に避難したサラに
「サラ、悪いな。ローは本当にもてるんだ。女達が放っておかないんだ。あの容姿に総帥の地位と唸るほどある金にたかってくるハエみたいなもんだ。前総帥がなくなって28歳で総帥の座を継いだんだ。ローは文句も言わず愚痴もこぼさず淡々と壊れかけたグループの綻びを一つ一つ繋いでいったんだ。すごい男だよ。下手を打って世間に知られたり対応を間違えれば、ビィステイモアグループの半分は失っていたかも知れない。ローの洞察力と判断力に思いっきりのいい実行力は、天性の物だろうな。誰にもまねはできないよ。俺もあいつについていくのに必死だった。人たらしなんだ。自分の思う方向に上手く持って行ってしまう。そうして何とか先の光が見え始めたのは3年くらい経った頃だった」
サラは何も言わずにじっとケンドーの話を聞いていた。
ケンドーは窓に顔を向けて遠くを見る目で話していた。
一度彼とカフェに行って遅くなってしまいかえってきたら、ケンドーの部屋の前でローランドが仁王立ちして待っていて、どこに行っていたんだと棘の含んだ言葉を二人に投げかけた。
「サラは気を利かせてお前の過去の恋人たちがいる間は席を外しているんだ。だから僕がサラの接待をしてカフェで美味しいケーキをご馳走していたんだ。何か文句あるか?」
ケンドーには珍しくローランドに食って掛かっていた。
ローランドは何も言えなかったようだ。
過去の自分の行いの付けが回って来ただけなのだ。
サラもケンドーも何も悪くない。
悪いのは何時までもじくじくしり込みをしているお前だとケンドーに言われて、ローランドは言い返す言葉が無かったようだ。
サラはニューヨークが好きではない。辛い思い出がありすぎるのだ。
その上、ローランドの過去の恋に煩わされて傷ついている自分が情けない。余計にニューヨークが嫌いになった。
一度ケンドーがしみじみとサラにローランドの事を語った事がある。
いつものように元カレに急襲されたローランドに気を使ってケンドーの部屋に避難したサラに
「サラ、悪いな。ローは本当にもてるんだ。女達が放っておかないんだ。あの容姿に総帥の地位と唸るほどある金にたかってくるハエみたいなもんだ。前総帥がなくなって28歳で総帥の座を継いだんだ。ローは文句も言わず愚痴もこぼさず淡々と壊れかけたグループの綻びを一つ一つ繋いでいったんだ。すごい男だよ。下手を打って世間に知られたり対応を間違えれば、ビィステイモアグループの半分は失っていたかも知れない。ローの洞察力と判断力に思いっきりのいい実行力は、天性の物だろうな。誰にもまねはできないよ。俺もあいつについていくのに必死だった。人たらしなんだ。自分の思う方向に上手く持って行ってしまう。そうして何とか先の光が見え始めたのは3年くらい経った頃だった」
サラは何も言わずにじっとケンドーの話を聞いていた。
ケンドーは窓に顔を向けて遠くを見る目で話していた。



