美人秘書はCEOのお気に入り

それからしばらくしてその桟橋に綺麗に洗艇されメンテナンスも終わったボートが繋がれた。

勿論ローランドは直ぐにオンラインで安全教育証を取得して、サラにかっこいいと言ってもらいたくてボデイガードに操縦の仕方をレクチャーしてもらい操縦できるようになったのは言うまでもない。

そしてある日サラを乗せてワシントン湖をボートで航行したのだ。

サラは感激して“ローランドかっこいい”とローランドはサラから欲しい言葉を貰い大満足だったようだ。

裏庭のプールでは夏にはローランドは取引先の関係者を招いてプールパーテイをよくやった。

勿論その時にはいつもサラがローランドの側に居た。

ローランドの友人達や会社のスタッフの間ではサラは“CEOのお気に入り“という認識になっている。

ローモアカンパニーはフェリーの就航で収益も安定してスタッフの人数も今では80人以上になり、今のビルの隣のビルを買い取りフェリーの運営だけをそのビル内に集結させた。

それはサラがローモアカンパニーに就職してからたった3年後の事だった。

サラはローランドの秘書として、いつもローランドと共に走り続けてきたのだった。

ローランドはどこに行くにもサラを連れて行った。

ビジネスデイナーにもビジネスランチにもいつもローランドの隣にはサラの姿があった。

ローランドを落とすならまずはサラを落とせと言われるようになると、ローランドはサラの身を心配してローランドがいない時や会社への行き帰りもボデイガードを付けた。

最初は嫌がっていたサラだが、ある時電車に乗っていたサラの腕をつかんで強引に駅で降ろして連れて行こうとした者がいて、ボデイガードに救われたという事があった。

それからは行き帰りをボデイガードの運転する車が迎えに来るようになり、サラの住むアパートのセキュリテイもすごい事になってしまっている。

何か異常があればすぐに警備会社に自動で通報されるようになっているらしく、自宅に居ても安心なのだが、休みの日にもサラにわからないようにボデイガードがつくようになったのだ。

それにはちょっと困惑するサラだが、それを拒絶するなら、レイクフロントの家に住むようにとローランドに言われて、仕方なく受け入れているのだ。

最初の頃はサラはニューヨークにだけは行きたくないと言ってしばらくはそんなわがままも通していたが、ローランドがサラの為にニューヨークのビィステイモアグループの本部をシアトルに移すと言いだして、そんな大ごとになるならとニューヨークにも同行するようになったのだ。