美人秘書はCEOのお気に入り

サラはシアトルに帰ってから、サンフランシスコの家族が暮らした家に行ってみたのだ。

ビクトリアへの旅行で、母の夢と父が母の夢を実現する為に頑張ってこの小さな家を買ったことを知って、この家を見る目も違ってきた。

それをもっと早く知っていたらこの家を売らないで借家にすると言う選択をしたかもしれないと思ったのだ。

でも新しい住民は母の庭を引き継いでくれているようで、バラが満開になっていた。お庭から楽しそうな笑い声が響いてもいた。

“お母さんよかったわね。お母さんの庭が今も素敵に残っているわ“と二人の墓にお花を手向けに行って、報告したのだった。

母が見つかるまでの1年間はサラが見様見真似で庭を維持していたのだ。

母が帰って来た時にがっかりさせるわけにはいかないという、気持ちだった。

そんな事をCEOと話しながらコーヒーを飲んでいた。

「サラはとても素敵なご両親に育てられたんだな」

「はい、大好きな両親でした」

その後お昼の時間が済んで仕事の話をしようという事になった。

今回初めてビクトリア迄のフェリーに乗った感想はとCEOに聞かれて

2時間45分という長い時間を海を見て過ごすだけだったので、それだけ時間があるのだったら、高速フェリーとは違った切り口での就航を目指してはどうかと提案した。

車も乗せれるような大きな船にするか、その中間位で旅客だけで船内の時間を楽しく過ごせるようなレストランや子供が楽しめるゲームを置いたりするのはどうかと言うと

「うん、僕も一度乗ってみたんだが、2時間45分は確かに長時間だと思った。だから帰りは、プライベートジェットで帰って来たんだ」

ローランドは行のフェリーでサラを見かけたことは言わなかった。