美人秘書はCEOのお気に入り

サラは日本人の母とイタリア系アメリカ人の父のもとに生まれたハーフなのだが、顔立ちは白人のようであまり日本人の要素がないのだが、顔は母に似ているとよく言われた。

母は日本人離れした美人だったのだ。母の方がハーフっぽい顔をしていた。

サラは大きなアーモンドアイの琥珀色の目と肩の少し下あたりまである濃いめのブラウンの髪と少し大きめの口角の上がった唇が印象的な美人だ。

背も高くモデルのようなスタイルで胸が大きい。

大抵の男が振り返る。それもサラには苦痛だった。

大きな胸もコンプレックスで小さめのスポーツブラを付けてなるべく胸が小さく見えるようにしている。

叔母の由美は無駄な事と言って笑っている。

“サラはエロイ体のいい女なんだから、それを隠さなくていいのよ”といつも言うけれど、なるべく男の目は引きたくない。

このフェリーでも何人かの大学生くらいの男の子に声を掛けられた。

多分サラも大学生くらいだと思っているのだろう。いつも若く見られるのだ。

男どもにげんなりしながらもなんとかビクトリアについてほっとするサラだった。

後20分ほどで船は桟橋について、下船が始まる。

乗船の時に出国手続きをしたので下船時にはビクトリアで入国手続きがある。ビクトリアはカナダなのだ。

あまり外国旅行という気はしないが、パスポートが無ければ乗船できない。

船はビクトリアのインナーハーバーに着岸するので、まずはインナーハーバーをぶらぶらするつもりだった。

インナーハーバーは観光地として有名で人も多い。

明日はブッチャートガーデンに行く予定なのだが、今日はダウンタウンのホテルに一泊する。

そこは両親がハネムーンで泊まったホテルでお庭がすごく素敵だったとよく母が話していた。