美人秘書はCEOのお気に入り

サラが働き始めて2カ月ほどした頃サラの上司のマックに

「明日CEOがやっと帰って来るので、執務室が綺麗になっているか見て来てほしいんだ。今回は長く留守にしていたから、掃除は入って貰っていたんだけど一応確認してきて欲しい」

そう言われて8階のCEOの執務室にやって来た。

執務室の鍵は受付の横の警備の人に開けてもらわなければならないらしい。

警備の人は部屋まで来てくれて鍵を開けてくれた。

終わったらドアを閉めると鍵は自動でかかるらしい。

部屋に入るとまず正面の海に面した壁一面の窓に釘付けになった。

この建物は8階建てなのだが少し高台にある為、窓から見えるのは海だけだ。

窓から下を見ればいサラがつも朝にコーヒーを買ってくるコーヒーショップが見えるし大きなマーケットがあるので、行きかう大勢の人も見える。

でも目線に入るのはもう少しで水平線に沈もうとしている夕焼けに色づいた太陽とそれを取り囲むような空の色だ。

その雄大な景色に魅せられて立ち尽くしていると夕日は水面にゆらゆらと揺れる光の道を作りながら空を茜色に染めて沈んでいった。

窓から見える海はまだ夕日の残像を残して水平線が少し明るいがもう少ししたら真っ暗な海になるだろう。

どれだけの間見入っていたのだろう。部屋の中も暗くなってきたので、照明のスイッチを入れた。

そしてお掃除の様子を確認しなくっちゃとCEOのデスクに向かいさっと拭いてお花を飾った。

部屋の中は掃除が行き届いているので、これで大丈夫と思いながら窓のブラインドを下ろすべきかどうか迷っていると、扉の開く音がして背の高いびっくりするようなイケメン男性が入ってきた。

金色の髪が照明に反射してキラキラと光っているように見える。

目の色も海のようなブルーアイで、その瞳に吸い込まれそうだ。

がっしりとした体躯だけれどマッチョではない。でも無駄な贅肉はついてないだろうと思われる。

シャツの上から見えるお腹は引き締まっている。

スーツの上着を片方の腕にかけて、ネクタイは少し緩めている。

着崩してリラックスした雰囲気がセクシーだ。とんでもなくいい男で女には不自由しないであろう。

たった数秒の間にそこまで観察するのがサラの通常なのだ。

特に初めて会う男性でしかも部屋に二人きりで、逃げるにはサラの位置は不利だ。

だから余計に警戒心が発動されるので相手の事を知る必要がある。

逃げるべきか、適度な距離を保てば大丈夫な男なのか…