美人秘書はCEOのお気に入り

そしてその後、庭で撮った二人の写真をノートからはがしてサラにくれた。

サラは両親が書いた文も、許可を貰って写真に撮った。

優しいオーナーの計らいでサラは30年前の両親の姿を見て言葉に触れる事ができた。

2人とも非業の死を遂げたけれど父は約束通り母に小さいけれど裏庭の付いた家をプレゼントしてあげていた。

そして母はその庭をとても美しいガーデンに作り上げていたのだ。

母の庭は近所でも有名で春や夏にはよく近所の人たちが集まってガーデンチェアーに座って花を楽しんでいた。

亡くなるまでの25年間は本当に幸せな夫婦だったのだ。

夢をかなえて人生を楽しんでいた二人の笑顔を思い出してサラは安堵した。

二人の死を何とか少しは昇華できたかもしれない。

この旅を決意してよかった。

30年前の両親のはち切れんばかりの笑顔の写真を見て、サラは幸せな気分で眠りについた。

次の朝、昨夜もらった両親の写真が撮られたであろう場所でサラは自撮りで一人の写真を撮った。

両親と自分の写真を並べてみたみたいと思ったのだ。

本当に馬鹿な感傷ではあるが、30年後に自分もここに立っているんだと両親に報告したかった。

そしてホテルで美味しい朝食を頂いてオーナーに心からお礼を言って、ブッチャートガーデンに行くためにインナーハーバーに向かった。

インナーハーバーのバス乗り場に向かう前に、お土産物屋や地元のアーテイストのお店などに寄ってリネットたちにお土産を買う事が出来た。

そんな寄り道をしていたので、ブッチャートガーデンに着いた頃にはもうお昼過ぎになっていた。