地下潜入決行前夜。
王都の喧騒から切り離された、ひっそりとした隠れ家。
机の上には、城の簡易見取り図と地下へ続く推定ルートが広げられている。
灯りは最小限。
揺れる炎が壁に影を落とし、静寂に緊張だけが濃く積もっていく。
「――いよいよ、明日の夜に決行する」
その一言で、場の空気がぴんと張り詰めた。
「まず、私はディランと踊る」
視線が一斉に私へ向く。
「式典の最中、最も注目が集まる瞬間。
曲が終わったら、迷わず離脱する」
指先で地図をなぞりながら続ける。
「セナ、テオ。
この地点で合流して、私と一緒に禁書庫から北側の部屋へ向かう」
「了解」
セナの返事は短く、揺るぎない。
「隠し扉も確認済みだよ」
テオが軽く笑ってみせるが、その目は鋭い。
「ユウリ、ルイ、レオは、それぞれの定位置か禁書庫で合流して」
「はい」
「わかったわ!」
「了解です!!」
三者三様の声が重なる。
「ルーク団長、アレン、ロベルトは殿下周辺の警戒を。
私が離れたあと、少しでも不審な動きがあれば即対応して」
「了解」
3人の表情は、戦場に立つ者のそれだった。
「そして――」
最後に視線を向ける。
「オリバー副団長、エリック。
外で待機。合図があれば即介入できる距離で。
指示が出来ない状態の場合は、臨機応変に対応してもらう」
「……承知した」
重く、覚悟のこもった返答。
一瞬、誰も口を開かない。
沈黙が、これから向かう危険の深さを物語っていた。
「この先、何が起きるかわからない。
最悪の場合――合流できない可能性もある」
それでも、誰一人として目を逸らさない。
「でも」
私は顔を上げる。
「必ず戻る。
全員で」
その言葉に、張りつめた空気がわずかに緩んだ。
「生きて帰るのが最優先よ」
「はい」
全員の声が、静かに、しかし確かに重なった。
王都の喧騒から切り離された、ひっそりとした隠れ家。
机の上には、城の簡易見取り図と地下へ続く推定ルートが広げられている。
灯りは最小限。
揺れる炎が壁に影を落とし、静寂に緊張だけが濃く積もっていく。
「――いよいよ、明日の夜に決行する」
その一言で、場の空気がぴんと張り詰めた。
「まず、私はディランと踊る」
視線が一斉に私へ向く。
「式典の最中、最も注目が集まる瞬間。
曲が終わったら、迷わず離脱する」
指先で地図をなぞりながら続ける。
「セナ、テオ。
この地点で合流して、私と一緒に禁書庫から北側の部屋へ向かう」
「了解」
セナの返事は短く、揺るぎない。
「隠し扉も確認済みだよ」
テオが軽く笑ってみせるが、その目は鋭い。
「ユウリ、ルイ、レオは、それぞれの定位置か禁書庫で合流して」
「はい」
「わかったわ!」
「了解です!!」
三者三様の声が重なる。
「ルーク団長、アレン、ロベルトは殿下周辺の警戒を。
私が離れたあと、少しでも不審な動きがあれば即対応して」
「了解」
3人の表情は、戦場に立つ者のそれだった。
「そして――」
最後に視線を向ける。
「オリバー副団長、エリック。
外で待機。合図があれば即介入できる距離で。
指示が出来ない状態の場合は、臨機応変に対応してもらう」
「……承知した」
重く、覚悟のこもった返答。
一瞬、誰も口を開かない。
沈黙が、これから向かう危険の深さを物語っていた。
「この先、何が起きるかわからない。
最悪の場合――合流できない可能性もある」
それでも、誰一人として目を逸らさない。
「でも」
私は顔を上げる。
「必ず戻る。
全員で」
その言葉に、張りつめた空気がわずかに緩んだ。
「生きて帰るのが最優先よ」
「はい」
全員の声が、静かに、しかし確かに重なった。



