「スーザ、ローゼ…刺客の件だが……」
ディランは、静かに切り出した。
「スーザとローゼには、国外への静養命令を出す。
二度と、王都の政治には関わらせない」
淡々としているのに、迷いのない声。
「もちろん、婚約者候補からも外す」
胸の奥で張りつめていたものが、少しだけ緩む。
「そして、刺客については――」
短い沈黙。
「処刑はしない」
その言葉に、思わず息を呑んだ。
「だが、身分を剥奪する。
以後、王国で剣を取ることを禁ずる。
監視付きで、生かす」
はっきりとした線引き。
厳しいけれど、命までは奪わない。
その判断に、胸がすっと軽くなる。
「……ありがとうございます」
自然と、そう口にしていた。
ディランは、静かに首を振る。
「礼を言われることじゃない。
この処遇を決めたのは――レオだ」
「……レオが?」
「ああ」
ふっと口元が緩む。
「“お嬢さんだったら、きっとこう言います”ってな」
「良い庭師……じゃないな」
くすっと笑って、
「料理人だ」
その言い方が妙に可笑しくて、思わず笑ってしまう。
「ふふ……確かに」
誰かを切り捨てるだけじゃない。
誰かの心を、ちゃんと考えた判断。
(……私の周り、ほんと頼もしい)
そんな私を見て、ディランは穏やかな目をしていた。
「君が望む未来を、少しでも守れるなら……それでいい」
その言葉は、静かで、まっすぐで。
胸の奥に、深く沈んでいく。
――この人となら。
本当に、戦える。
ディランは、静かに切り出した。
「スーザとローゼには、国外への静養命令を出す。
二度と、王都の政治には関わらせない」
淡々としているのに、迷いのない声。
「もちろん、婚約者候補からも外す」
胸の奥で張りつめていたものが、少しだけ緩む。
「そして、刺客については――」
短い沈黙。
「処刑はしない」
その言葉に、思わず息を呑んだ。
「だが、身分を剥奪する。
以後、王国で剣を取ることを禁ずる。
監視付きで、生かす」
はっきりとした線引き。
厳しいけれど、命までは奪わない。
その判断に、胸がすっと軽くなる。
「……ありがとうございます」
自然と、そう口にしていた。
ディランは、静かに首を振る。
「礼を言われることじゃない。
この処遇を決めたのは――レオだ」
「……レオが?」
「ああ」
ふっと口元が緩む。
「“お嬢さんだったら、きっとこう言います”ってな」
「良い庭師……じゃないな」
くすっと笑って、
「料理人だ」
その言い方が妙に可笑しくて、思わず笑ってしまう。
「ふふ……確かに」
誰かを切り捨てるだけじゃない。
誰かの心を、ちゃんと考えた判断。
(……私の周り、ほんと頼もしい)
そんな私を見て、ディランは穏やかな目をしていた。
「君が望む未来を、少しでも守れるなら……それでいい」
その言葉は、静かで、まっすぐで。
胸の奥に、深く沈んでいく。
――この人となら。
本当に、戦える。



