セナと二人きりになる。
吐く息が白い。……もう冬なんだな。
「……それで、どうして喧嘩を?」
「喧嘩ってほどじゃないよ」
そう答えながら、つい視線を逸らしてしまう。
「アリスやルイ、テオには話して……俺には言えませんか?」
「いや、テオには言ってないんだけど」
……なんで知ってるんだろう。
「なんかさ、セナ。前はあんまり聞いてこなかったよね。今日はずいぶんグイグイくるじゃない」
少しだけからかうように言う。
「はい。お嬢様が最近、ズカズカ踏み込んでくるので」
一拍置いて、
「俺も、それを見習おうかと」
「ちょっと! なんか悪意あるんだけど、その言い方!」
むっとして、私は意を決して手招きした。
「はいはい」
苦笑しながらも、素直に近づいてくるセナ。
その耳元に、私はそっと顔を寄せて、小声でこそこそと話した。
「……それは」
セナが少し考えるようにしてから言う。
「殿下に同情しますね」
「えっ!?」
「でも」
また一拍。
「お嬢様の言い分も、わかります。……半分くらい」
「半分!?」
思わず声が裏返る。
――セナが、私の味方じゃないなんて。
「なんか、セナ厳しー」
そう言って、頬をぷくっと膨らませた。
セナは、そんな私を見て、ふっと優しく目を細めた。
吐く息が白い。……もう冬なんだな。
「……それで、どうして喧嘩を?」
「喧嘩ってほどじゃないよ」
そう答えながら、つい視線を逸らしてしまう。
「アリスやルイ、テオには話して……俺には言えませんか?」
「いや、テオには言ってないんだけど」
……なんで知ってるんだろう。
「なんかさ、セナ。前はあんまり聞いてこなかったよね。今日はずいぶんグイグイくるじゃない」
少しだけからかうように言う。
「はい。お嬢様が最近、ズカズカ踏み込んでくるので」
一拍置いて、
「俺も、それを見習おうかと」
「ちょっと! なんか悪意あるんだけど、その言い方!」
むっとして、私は意を決して手招きした。
「はいはい」
苦笑しながらも、素直に近づいてくるセナ。
その耳元に、私はそっと顔を寄せて、小声でこそこそと話した。
「……それは」
セナが少し考えるようにしてから言う。
「殿下に同情しますね」
「えっ!?」
「でも」
また一拍。
「お嬢様の言い分も、わかります。……半分くらい」
「半分!?」
思わず声が裏返る。
――セナが、私の味方じゃないなんて。
「なんか、セナ厳しー」
そう言って、頬をぷくっと膨らませた。
セナは、そんな私を見て、ふっと優しく目を細めた。



