騎士団員として食堂を利用しながら、あちこちの噂話に耳を傾ける。
だが、特に目新しい情報は――ない。
(今のところは静かすぎるくらいだな)
そう思った、その時。
「なあ、王妃教育の場でさ。
魔宝獣が出たらしいぞ」
「それ、聞いた。
あんな場所に魔宝獣なんて、自然に出てくるわけないだろ?」
「だよな。なんか陰謀めいてるよな」
「でもさ、ティアナ様とその騎士が食い止めたらしいぞ」
「そうそう。
王国騎士団の出る幕じゃなかったって話だ。
正直、すげえよな」
――まさかの、自分の話。
手元の食器を持つ手が、ぴたりと止まる。
「それよりさ。
ティアナ様って、マジでディラン殿下と恋仲なのか?」
「婚約宣言してたしな」
「いや、あれは政治的なやつだろ?」
「じゃあ……ローゼ嬢が濃厚か?」
(……そこまで出回ってるのか)
胸の内で、ひそかにため息をつく。
情報を集めていたはずが、
いつの間にか自分の評判を集める側になっていた。
だが、特に目新しい情報は――ない。
(今のところは静かすぎるくらいだな)
そう思った、その時。
「なあ、王妃教育の場でさ。
魔宝獣が出たらしいぞ」
「それ、聞いた。
あんな場所に魔宝獣なんて、自然に出てくるわけないだろ?」
「だよな。なんか陰謀めいてるよな」
「でもさ、ティアナ様とその騎士が食い止めたらしいぞ」
「そうそう。
王国騎士団の出る幕じゃなかったって話だ。
正直、すげえよな」
――まさかの、自分の話。
手元の食器を持つ手が、ぴたりと止まる。
「それよりさ。
ティアナ様って、マジでディラン殿下と恋仲なのか?」
「婚約宣言してたしな」
「いや、あれは政治的なやつだろ?」
「じゃあ……ローゼ嬢が濃厚か?」
(……そこまで出回ってるのか)
胸の内で、ひそかにため息をつく。
情報を集めていたはずが、
いつの間にか自分の評判を集める側になっていた。



