「ディラン?」
「……もう少しだけ」
耳元に落ちる声は、低くて、熱くて、どうしようもなく甘い。
「……はい」
小さく答えると、私もそっと抱き返した。
そのとき――
はらり、と白いものが頬に触れる。
「……雪だ」
見上げると、静かに降り始めていた。
「ですね」
吐く息が白く揺れる。
「さすがに……冷えるな」
名残惜しそうに腕がほどかれる。
「……中、行きましょうか」
そう言って、ディランは私の手を取った。
今度は、離さないように。
指を絡めたまま、ふたり並んで歩き出す。
雪の中、手の温もりだけがやけに鮮明で――
胸の奥が、じんわりと甘く満たされていった。
「……もう少しだけ」
耳元に落ちる声は、低くて、熱くて、どうしようもなく甘い。
「……はい」
小さく答えると、私もそっと抱き返した。
そのとき――
はらり、と白いものが頬に触れる。
「……雪だ」
見上げると、静かに降り始めていた。
「ですね」
吐く息が白く揺れる。
「さすがに……冷えるな」
名残惜しそうに腕がほどかれる。
「……中、行きましょうか」
そう言って、ディランは私の手を取った。
今度は、離さないように。
指を絡めたまま、ふたり並んで歩き出す。
雪の中、手の温もりだけがやけに鮮明で――
胸の奥が、じんわりと甘く満たされていった。



