「デ、ディラン……?」
腕に込められる力が、ほんの少し強くなる。
「心配してた……ずっと」
耳元に落ちる声は、震えるほど真剣で、胸の奥が熱くなる。
「はい」
返事をすると、ディランは息を吸い込むように続けた。
「こんなことになるのなら……王妃教育の場になんて連れ出さなければ良かった」
「それは仕方ないですよ」
「それでも、だ。君を危険に晒した」
ディランの声が、耳に、胸に、深く響く。
「平気ですよ。確かに王妃教育は大変でしたけど……」
言葉が自然とこぼれた。
「でも、ディランと授業をサボって散歩したのも、侍女になりすまして、まんまと見つかったのも……なんか、ちょっと楽しかったです」
素直な気持ちが、あふれ出る。
「こんな醜い嫉妬も、弱さも……君に見せたくなんてなかった」
その声は、触れたら壊れそうなほど弱くて。
「いいじゃないですか」
私はそっと微笑む。
「私は、完璧な王子より……弱さも、狡さも、嫉妬もある、いまのディランが好きですよ?」
ディランの肩が、わずかに震えた。
「君は本当に……カッコつけさせてくれないな」
そう言いながら、さらに腕に力がこもる。
腕に込められる力が、ほんの少し強くなる。
「心配してた……ずっと」
耳元に落ちる声は、震えるほど真剣で、胸の奥が熱くなる。
「はい」
返事をすると、ディランは息を吸い込むように続けた。
「こんなことになるのなら……王妃教育の場になんて連れ出さなければ良かった」
「それは仕方ないですよ」
「それでも、だ。君を危険に晒した」
ディランの声が、耳に、胸に、深く響く。
「平気ですよ。確かに王妃教育は大変でしたけど……」
言葉が自然とこぼれた。
「でも、ディランと授業をサボって散歩したのも、侍女になりすまして、まんまと見つかったのも……なんか、ちょっと楽しかったです」
素直な気持ちが、あふれ出る。
「こんな醜い嫉妬も、弱さも……君に見せたくなんてなかった」
その声は、触れたら壊れそうなほど弱くて。
「いいじゃないですか」
私はそっと微笑む。
「私は、完璧な王子より……弱さも、狡さも、嫉妬もある、いまのディランが好きですよ?」
ディランの肩が、わずかに震えた。
「君は本当に……カッコつけさせてくれないな」
そう言いながら、さらに腕に力がこもる。



