「ダメです。ティアナは俺のなので」
ディランがすっと私の腰を引き寄せた。
その動きがあまりに自然で、思わず心臓が跳ねる。
「貴方のものでもないけどね」
反射的に突っ込むと、
アラン殿下が楽しそうに笑った。
「はは、仲が良いね」
軽く肩をすくめるその姿は、
さすが王になる男の余裕があった。
「さて、ティアナ。約束、覚えているか?」
「約束ですか?」
「そうだ。
また踊ろうと言っただろう?」
「ああ……そうでしたね」
ふっと笑みがこぼれる。
「では、お手をどうぞ。お姫様」
「喜んで」
ディランが私の手を取り、
そのまま自然に腰へと手を添える。
前に踊った時とは違う。
戦いの緊張も、迷いも、もうない。
ただ甘くて、優しい時間だけが流れていく。
ふと、ディランのカフリンクスが目に入った。
「それ、アラン殿下から?」
「ああ。君と選んだと聞いた」
「私はただ、ディランの話をしていただけですよ」
「へぇー。何を話してたか気になるな」
くるりと回され、ドレスの裾がふわりと広がる。
「ディランが可愛いって話ですよ」
「なんだ、それ。
どうせなら“かっこいい”がいいんだけどね」
苦笑しながらも、どこか照れている。
「そうですか?
私はどっちも好きです。
子供みたいに拗ねるディランも、
堂々として頼りになるディランも」
言葉が自然とこぼれた。
胸の奥にしまっていた気持ちが、
音楽に溶けるようにあふれ出す。
目の前のエメラルドの瞳が一瞬驚き、
すぐに柔らかく細められた。
その微笑みは、
今まで見たどんな表情よりも優しかった。
ディランがすっと私の腰を引き寄せた。
その動きがあまりに自然で、思わず心臓が跳ねる。
「貴方のものでもないけどね」
反射的に突っ込むと、
アラン殿下が楽しそうに笑った。
「はは、仲が良いね」
軽く肩をすくめるその姿は、
さすが王になる男の余裕があった。
「さて、ティアナ。約束、覚えているか?」
「約束ですか?」
「そうだ。
また踊ろうと言っただろう?」
「ああ……そうでしたね」
ふっと笑みがこぼれる。
「では、お手をどうぞ。お姫様」
「喜んで」
ディランが私の手を取り、
そのまま自然に腰へと手を添える。
前に踊った時とは違う。
戦いの緊張も、迷いも、もうない。
ただ甘くて、優しい時間だけが流れていく。
ふと、ディランのカフリンクスが目に入った。
「それ、アラン殿下から?」
「ああ。君と選んだと聞いた」
「私はただ、ディランの話をしていただけですよ」
「へぇー。何を話してたか気になるな」
くるりと回され、ドレスの裾がふわりと広がる。
「ディランが可愛いって話ですよ」
「なんだ、それ。
どうせなら“かっこいい”がいいんだけどね」
苦笑しながらも、どこか照れている。
「そうですか?
私はどっちも好きです。
子供みたいに拗ねるディランも、
堂々として頼りになるディランも」
言葉が自然とこぼれた。
胸の奥にしまっていた気持ちが、
音楽に溶けるようにあふれ出す。
目の前のエメラルドの瞳が一瞬驚き、
すぐに柔らかく細められた。
その微笑みは、
今まで見たどんな表情よりも優しかった。



