演奏が終わり、会場を包む拍手の中を歩いて仲間たちのもとへ向かう。
胸の奥にまだフルートの余韻が残っていて、指先がほんのり温かい。
その途中――
「おい、妹!
42小節目から走りすぎだ!
合わせるの大変だっただろうが!」
マルクが怒りをあらわにして詰め寄ってくる。
「少し気分が乗っちゃって。
でもさすがお兄様!ちゃんとついてきてましたね」
「当たり前だ!
置いていかれたらたまったもんじゃないからな!」
ふんすふんすと鼻息荒く文句を言う兄に、思わず笑ってしまう。
「お嬢様、お疲れ様でした」
ユウリが穏やかに微笑む。
「お嬢様、お見事でした」
セナが真面目に言い、
「お嬢さん、すごかったな!!」
レオが目を輝かせ、
「本当綺麗だった」
テオがうっとりと呟き、
「ええ、素敵だったわよ」
ルイが優雅に微笑む。
次々に褒められて、胸がくすぐったくなる。
「ありがとう」
自然と笑みがこぼれた。
「お嬢様……剣だけじゃなくて、お淑やかなこともできたんですね」
セナがぽつりと呟く。
「失礼だなぁ。
一応、伯爵家の令嬢だから」
ふふんと胸を張ってみせると――
「ほんと可愛げないだろ。
なんでもそつなくこなしやがって」
マルクがまだ文句を言っている。
でも、その声はどこか誇らしげで、
兄なりに嬉しいのだとすぐにわかった。
フルートを抱えたまま、
私はそっと息をつく。
剣を握る時とは違う、
静かで柔らかな達成感が胸に広がっていた。
「お嬢様素晴らしかったです。
フルートはこちらでお預かりします。」
「ありがとう」
アリスが私のフルートを受け取ってくれた。
胸の奥にまだフルートの余韻が残っていて、指先がほんのり温かい。
その途中――
「おい、妹!
42小節目から走りすぎだ!
合わせるの大変だっただろうが!」
マルクが怒りをあらわにして詰め寄ってくる。
「少し気分が乗っちゃって。
でもさすがお兄様!ちゃんとついてきてましたね」
「当たり前だ!
置いていかれたらたまったもんじゃないからな!」
ふんすふんすと鼻息荒く文句を言う兄に、思わず笑ってしまう。
「お嬢様、お疲れ様でした」
ユウリが穏やかに微笑む。
「お嬢様、お見事でした」
セナが真面目に言い、
「お嬢さん、すごかったな!!」
レオが目を輝かせ、
「本当綺麗だった」
テオがうっとりと呟き、
「ええ、素敵だったわよ」
ルイが優雅に微笑む。
次々に褒められて、胸がくすぐったくなる。
「ありがとう」
自然と笑みがこぼれた。
「お嬢様……剣だけじゃなくて、お淑やかなこともできたんですね」
セナがぽつりと呟く。
「失礼だなぁ。
一応、伯爵家の令嬢だから」
ふふんと胸を張ってみせると――
「ほんと可愛げないだろ。
なんでもそつなくこなしやがって」
マルクがまだ文句を言っている。
でも、その声はどこか誇らしげで、
兄なりに嬉しいのだとすぐにわかった。
フルートを抱えたまま、
私はそっと息をつく。
剣を握る時とは違う、
静かで柔らかな達成感が胸に広がっていた。
「お嬢様素晴らしかったです。
フルートはこちらでお預かりします。」
「ありがとう」
アリスが私のフルートを受け取ってくれた。



