1ヶ月後。
「では、お世話になりました」
深く頭を下げると、胸の奥がじんわりと熱くなる。
長かったようで、あっという間だった。
片付けも落ち着き、城の空気もようやく平穏を取り戻しつつある。
ただ、王位継承の準備だけはまだ慌ただしく、正式な発表はこれからだ。
「本当に帰るのか?」
腕を組んだディランが、わかりやすく不満そうに眉を寄せる。
その表情が、少しだけ愛おしい。
「伯爵家の方も心配なので」
「そうそう、俺たちも暇じゃないんだよー」
テオがゆるく笑う。
「すぐ会いに行く」
ディランが当然のように言うので、思わず笑ってしまった。
「来なくていいよ」
テオが即座に突っ込む。
「テオには言ってないが」
「はいはい、そうですか」
2人が軽く睨み合う。
……本当に、いつも通り。
そんな中で――
「ティアナ」
名前を呼ばれた瞬間、ディランの手がすっと伸びてきて、
気づけばその腕の中にいた。
「あ、あのっ!」
驚きで声が裏返る。
周囲の視線が一斉にこちらへ向くのがわかる。
「また会いに行く」
低く、落ち着いた声。
耳元で響いて、心臓が跳ねる。
「……はい」
「愛してる」
「はいっ!? い、今ここで言うことですか!?」
顔が一気に熱くなる。
よりによって、みんなの前で……!
慌ててディランから離れると――
「あらあら〜お熱いわね」
ルイが頬に手をあてながら笑う。
「全くさ」
テオが呆れたように言い、セナが肩をすくめる。
「仲良しだな!!」
レオの明るい声が響き、場が一気に賑やかになる。
アレンとロベルトは、気まずそうにそっぽを向いていた。
「お嬢様、帰りましょう」
ユウリが穏やかに微笑み、アリスも静かに頷く。
私は深呼吸して、元気に返事をした。
「うん」
胸の奥が少しだけ寂しい。
でも――また会える。
そう思えるだけで、足取りは軽くなる。
「では、お世話になりました」
深く頭を下げると、胸の奥がじんわりと熱くなる。
長かったようで、あっという間だった。
片付けも落ち着き、城の空気もようやく平穏を取り戻しつつある。
ただ、王位継承の準備だけはまだ慌ただしく、正式な発表はこれからだ。
「本当に帰るのか?」
腕を組んだディランが、わかりやすく不満そうに眉を寄せる。
その表情が、少しだけ愛おしい。
「伯爵家の方も心配なので」
「そうそう、俺たちも暇じゃないんだよー」
テオがゆるく笑う。
「すぐ会いに行く」
ディランが当然のように言うので、思わず笑ってしまった。
「来なくていいよ」
テオが即座に突っ込む。
「テオには言ってないが」
「はいはい、そうですか」
2人が軽く睨み合う。
……本当に、いつも通り。
そんな中で――
「ティアナ」
名前を呼ばれた瞬間、ディランの手がすっと伸びてきて、
気づけばその腕の中にいた。
「あ、あのっ!」
驚きで声が裏返る。
周囲の視線が一斉にこちらへ向くのがわかる。
「また会いに行く」
低く、落ち着いた声。
耳元で響いて、心臓が跳ねる。
「……はい」
「愛してる」
「はいっ!? い、今ここで言うことですか!?」
顔が一気に熱くなる。
よりによって、みんなの前で……!
慌ててディランから離れると――
「あらあら〜お熱いわね」
ルイが頬に手をあてながら笑う。
「全くさ」
テオが呆れたように言い、セナが肩をすくめる。
「仲良しだな!!」
レオの明るい声が響き、場が一気に賑やかになる。
アレンとロベルトは、気まずそうにそっぽを向いていた。
「お嬢様、帰りましょう」
ユウリが穏やかに微笑み、アリスも静かに頷く。
私は深呼吸して、元気に返事をした。
「うん」
胸の奥が少しだけ寂しい。
でも――また会える。
そう思えるだけで、足取りは軽くなる。



