今後について……
ティアナとも、兄とちゃんと話すと約束した。
だからまずは兄と向き合うことにした。
「兄上」
「ディラン」
「身体、相当痛いんじゃないか? 起きて大丈夫か?」
心配してくれているらしい。
昔は嫌われていると思っていた。
“可哀想だ”と言われたあの言葉がずっと刺さっていた。
でも――それは俺の勘違いだった。
兄はずっと、俺を守ってくれていた。
「はい……大丈夫です」
「そうか」
「お願いがあります」
「……ああ、言ってみろ」
「次期国王に、兄上になっていただきたい」
そう言うと、兄は優雅に足を組み直した。
「へぇー、どうして?」
わかっていて聞いている。
兄は昔からそういう人だ。
「俺は国王の座に興味もないし、そんな度量もありません」
「そんなことはないだろう。
今まで積み重ねてきたのはお前だ。私じゃない」
「……それでもです」
兄は少しだけ目を細め、面白そうに息をついた。
「ふーん」
わかっていて聞いている顔だ。
兄は昔から、俺が何を言いたいのかすぐに察する。
「俺は……ティアナが好きです」
「それは知ってる」
即答だ。
「彼女が笑っていられることが、俺の最優先事項です。
だから俺は国王にはならない。
彼女は王妃になることを望んでいません」
「うーん、それはさ。
さすがに勝手というのでは?」
兄がこちらを見る。
その目は叱るでもなく、呆れるでもなく……ただ、兄らしい。
「そうです。俺は勝手です。
彼女が一番大切で、彼女と共にありたい。
そばにいたいけど……国王という座が邪魔なんです。
どうにかしてください」
言ってから、自分でも笑えてきた。
我ながら、随分勝手だ。
でも――
それでも、譲れない。
ティアナとも、兄とちゃんと話すと約束した。
だからまずは兄と向き合うことにした。
「兄上」
「ディラン」
「身体、相当痛いんじゃないか? 起きて大丈夫か?」
心配してくれているらしい。
昔は嫌われていると思っていた。
“可哀想だ”と言われたあの言葉がずっと刺さっていた。
でも――それは俺の勘違いだった。
兄はずっと、俺を守ってくれていた。
「はい……大丈夫です」
「そうか」
「お願いがあります」
「……ああ、言ってみろ」
「次期国王に、兄上になっていただきたい」
そう言うと、兄は優雅に足を組み直した。
「へぇー、どうして?」
わかっていて聞いている。
兄は昔からそういう人だ。
「俺は国王の座に興味もないし、そんな度量もありません」
「そんなことはないだろう。
今まで積み重ねてきたのはお前だ。私じゃない」
「……それでもです」
兄は少しだけ目を細め、面白そうに息をついた。
「ふーん」
わかっていて聞いている顔だ。
兄は昔から、俺が何を言いたいのかすぐに察する。
「俺は……ティアナが好きです」
「それは知ってる」
即答だ。
「彼女が笑っていられることが、俺の最優先事項です。
だから俺は国王にはならない。
彼女は王妃になることを望んでいません」
「うーん、それはさ。
さすがに勝手というのでは?」
兄がこちらを見る。
その目は叱るでもなく、呆れるでもなく……ただ、兄らしい。
「そうです。俺は勝手です。
彼女が一番大切で、彼女と共にありたい。
そばにいたいけど……国王という座が邪魔なんです。
どうにかしてください」
言ってから、自分でも笑えてきた。
我ながら、随分勝手だ。
でも――
それでも、譲れない。



