「随分と余裕があるね」
ディランがニヤリと笑う。
その目は、さっきまでの穏やかさとは違う熱を帯びていた。
「え?」
「俺はこんなにも君に乱されてるのに」
低く落とされた声が、胸の奥をくすぐる。
手を取られ、指が絡まる。
そのまま、首元にそっと唇が触れた。
「ひ、ひいっ!」
「すごい声だな」
「へ、変なところにしないでくださいよ!」
「ふふ。君が悪い」
「……」
思わず睨みつけると、ディランは楽しそうに目を細めた。
「そんなに見つめられると照れる」
「見つめてません。睨んでます」
「そうか。可愛いな」
「……この王子は」
胸の鼓動が落ち着かないまま、言い返す。
コンコン。
「殿下、入りますよ」
ガチャッ。
レイさんが入ってきた。
「あ」
ディランの間の抜けた声が漏れる。
私も反射的に背筋が伸びた。
「……ち、ちがいます!」
私は慌てて否定する。
しかし、部屋に入ってきた仲間たちは一瞬固まり――
「何してるんです?」
「はあああ!?」
「お、お嬢さんが!!」
「離れろ!」
「肋骨全部折るか」
「そうしましょう」
ユウリ、ルイ、レオ、セナ、テオ、アリスが、
まるで合唱のように一斉に声を上げた。
ディランはため息をつき、私の手をそっと離す。
「……誤解だ」
「誤解じゃないでしょう!!」
レイさんの怒号が部屋に響いた。
ディランがニヤリと笑う。
その目は、さっきまでの穏やかさとは違う熱を帯びていた。
「え?」
「俺はこんなにも君に乱されてるのに」
低く落とされた声が、胸の奥をくすぐる。
手を取られ、指が絡まる。
そのまま、首元にそっと唇が触れた。
「ひ、ひいっ!」
「すごい声だな」
「へ、変なところにしないでくださいよ!」
「ふふ。君が悪い」
「……」
思わず睨みつけると、ディランは楽しそうに目を細めた。
「そんなに見つめられると照れる」
「見つめてません。睨んでます」
「そうか。可愛いな」
「……この王子は」
胸の鼓動が落ち着かないまま、言い返す。
コンコン。
「殿下、入りますよ」
ガチャッ。
レイさんが入ってきた。
「あ」
ディランの間の抜けた声が漏れる。
私も反射的に背筋が伸びた。
「……ち、ちがいます!」
私は慌てて否定する。
しかし、部屋に入ってきた仲間たちは一瞬固まり――
「何してるんです?」
「はあああ!?」
「お、お嬢さんが!!」
「離れろ!」
「肋骨全部折るか」
「そうしましょう」
ユウリ、ルイ、レオ、セナ、テオ、アリスが、
まるで合唱のように一斉に声を上げた。
ディランはため息をつき、私の手をそっと離す。
「……誤解だ」
「誤解じゃないでしょう!!」
レイさんの怒号が部屋に響いた。



