そして数日後。
外はすっかり雪景色に染まっていた。
私はというと――
「ねえ、ディラン」
ベッドの上で横になっているディランに声をかける。
「なんだ?」
「私も、みんなの手伝いしてきていい?」
外では皆が雪かきをしたり、瓦礫を片付けたりと動き始めている。
しかしディランは即答した。
「だめだ」
「なんでよ」
「君はゆっくり休め。足の怪我、まだ治ってないだろう」
「それもそうだけど……」
言いかけたところで、ディランがふっと目を細めた。
「なら、俺の身体を拭いてくれるか?」
「え?」
「君にしか頼めない」
「そんなことないでしょう」
「だけど、君がいい」
その言い方がずるい。
私はため息をつきながら立ち上がった。
ベッドの近くのテーブルにはお湯の張られた容器とタオル、そして着替えが用意されている。
さっき侍女が持ってきてくれたものだが、ディランは「自分でやる」と言って受け取っていた。
私はそれらを手元に置き、ディランのそばへ近づく。
「服、脱いでください」
「ああ」
ディランは素直に服を脱ぎ始めた。
鍛え抜かれた筋肉が露わになる。
……あれ?
なんだか前よりたくましくなってない?
服の上からしか見たことなかったけど――。



