食事を終え部屋から出たところで、
「お嬢様」
「ルーク団長、今回はご協力いただきありがとうございます」
「いえいえ〜。何とかなってよかったです」
ルーク団長がゆるく笑う。その笑顔に、ようやく緊張がほどけていくのを感じた。
「オリバー副団長、エリックもありがとうございます」
「いえ、お力になれて良かったです」
オリバーの言葉に、エリックも静かに頷く。
3人の表情には、安堵と、ほんの少しの心配が混じっていた。
「我々は報告も兼ねて、一足先に伯爵家へ戻りますね。明日あたりから雪が降るそうですから」
「わかりました。伯爵家のこと、よろしくお願いします」
「ええ。お嬢様はゆっくりしてきてください」
「セナ、お嬢様をよろしくな」
ルーク団長の言葉に、
「はい」
セナが力強く頷く。その横顔が妙に頼もしくて、胸が温かくなる。
そして3人は、一足先に帰っていった。



