「なんですか、それは?」
怪訝な顔をするセナ。
「王国内の地図、警備兵の配置。見回りの時間……それに、抜け道だ」
「殿下……直接渡してください」
セナは差し出された資料を、ためらいなく押し返した。
「無理だ」
即答だった。
「こんな極秘資料、騎士なんかに預けないでください!」
セナが一歩踏み込む。
思った以上に力が強く、思わず押し返す形になる。
一瞬、静かな押し問答。
――これは、無理だな。
小さく息を吐いた。
「……なら、セナ。一緒に来てくれ」
「はぁ?」
気の抜けた声が漏れる。
「頼む」
今度は、迷いのない声音だった。
セナはしばらく黙り、やがて肩をすくめる。
「……わかりましたよ」
観念したように言い、踵を返す。
「行きましょ」
その背中は、いつもより頼もしく見えた。
怪訝な顔をするセナ。
「王国内の地図、警備兵の配置。見回りの時間……それに、抜け道だ」
「殿下……直接渡してください」
セナは差し出された資料を、ためらいなく押し返した。
「無理だ」
即答だった。
「こんな極秘資料、騎士なんかに預けないでください!」
セナが一歩踏み込む。
思った以上に力が強く、思わず押し返す形になる。
一瞬、静かな押し問答。
――これは、無理だな。
小さく息を吐いた。
「……なら、セナ。一緒に来てくれ」
「はぁ?」
気の抜けた声が漏れる。
「頼む」
今度は、迷いのない声音だった。
セナはしばらく黙り、やがて肩をすくめる。
「……わかりましたよ」
観念したように言い、踵を返す。
「行きましょ」
その背中は、いつもより頼もしく見えた。



