コンコン、と控えめなノックの音がした。
あれ……私、また寝てたんだ。
まぶたをこすりながら顔を上げると、部屋の空気がほんのり暖かい。
「殿下、お身体の調子はどうですか?」
「大丈夫だ」
低い声が返る。
その横で、レイさんが静かに頭を下げた。
「ティアナ様……おはようございます。よく休めましたか?」
少し驚いたように目を見開いたあと、
すぐにいつもの穏やかな微笑みに戻る。
「あ、はい……」
私は慌てて布団から抜け出し、ちょこんと正座した。
「とりあえず、しばらくはティアナ様もこちらでお過ごし下さい」
「しばらくですか……」
「ええ。身体も休めていただければ」
そう言った瞬間、横から腕が伸びてきて、
ディランが当然のように私の腰を抱き寄せ、頭にディランの顎が乗る。
「それはいい。しばらくとは言わず、ずっといればいいさ」
「お、重い……」
「それに、この怪我……君の騎士にやられたんだ」
「知っています」
「部下の責任を取るのは、主人の役目だ」
「なんてずる賢い……」
「そうだよ?」
悪びれもせず笑うその顔が、ほんとにずるい。
「それに、明日の夜あたりから雪が積もりそうだ」
言われてみれば、窓の外の空気は少し白んで見える。
確かに、寒い。
「…やることもたくさんある。
君の騎士たちもしばらくここにいて、復興の手伝いをしてくれると助かる」
レイさんが静かにうなずく。
その表情には、責任と覚悟がにじんでいた。
確かに……やるべきことは山ほどある。
私は深く息を吸い、ディランの腕の中で姿勢を正した。
「……わかりました」
あれ……私、また寝てたんだ。
まぶたをこすりながら顔を上げると、部屋の空気がほんのり暖かい。
「殿下、お身体の調子はどうですか?」
「大丈夫だ」
低い声が返る。
その横で、レイさんが静かに頭を下げた。
「ティアナ様……おはようございます。よく休めましたか?」
少し驚いたように目を見開いたあと、
すぐにいつもの穏やかな微笑みに戻る。
「あ、はい……」
私は慌てて布団から抜け出し、ちょこんと正座した。
「とりあえず、しばらくはティアナ様もこちらでお過ごし下さい」
「しばらくですか……」
「ええ。身体も休めていただければ」
そう言った瞬間、横から腕が伸びてきて、
ディランが当然のように私の腰を抱き寄せ、頭にディランの顎が乗る。
「それはいい。しばらくとは言わず、ずっといればいいさ」
「お、重い……」
「それに、この怪我……君の騎士にやられたんだ」
「知っています」
「部下の責任を取るのは、主人の役目だ」
「なんてずる賢い……」
「そうだよ?」
悪びれもせず笑うその顔が、ほんとにずるい。
「それに、明日の夜あたりから雪が積もりそうだ」
言われてみれば、窓の外の空気は少し白んで見える。
確かに、寒い。
「…やることもたくさんある。
君の騎士たちもしばらくここにいて、復興の手伝いをしてくれると助かる」
レイさんが静かにうなずく。
その表情には、責任と覚悟がにじんでいた。
確かに……やるべきことは山ほどある。
私は深く息を吸い、ディランの腕の中で姿勢を正した。
「……わかりました」



