あったかい。
頬に触れる空気も、背中に回された腕も、全部が心地いい。
ここは……どこだっけ。
まぶたをゆっくり持ち上げると、すぐ目の前で低い声が落ちてきた。
「おはよう。……いや、もう昼か」
寝起きの声なのに、どこか嬉しそうで、胸がくすぐったくなる。
「おはようございます。いつから起きてたんですか?」
「さっきだよ」
「ほんとですか?」
「本当だ。一時間ほど君を見つめてた」
「ながっ!」
思わず声が裏返る。
ディランは肩を揺らして笑った。
「見ていて飽きないんだよ」
「見ないでください、そんなに……」
視線をそらすと、彼の指先がそっと頬に触れた。
触れたところから熱が広がっていく。
「君が可愛すぎるのが悪い」
「……」
言葉が出ない。
胸の奥がじんわり熱くなる。
「ふふ。照れてるね」
「もう、起きますよ」
ディランの腕から抜け出そうと身体を起こした瞬間、
彼が小さく息を呑んだ。
「いってて……」
「大丈夫ですか?」
怪我が痛んだのかと思って振り返ると、
ぐいっと腕を引かれ、そのまま胸元に抱き寄せられた。
「ちょっと……!」
耳元で低く笑う声が落ちる。
「前に君もやっただろう? おあいこだ」
ほんと、ずるい人だ。
心臓が落ち着く暇をくれない。
「……少しだけですよ?」
「――ああ。もう少しだけ」
彼の腕の中は、さっきよりもあたたかかった。
頬に触れる空気も、背中に回された腕も、全部が心地いい。
ここは……どこだっけ。
まぶたをゆっくり持ち上げると、すぐ目の前で低い声が落ちてきた。
「おはよう。……いや、もう昼か」
寝起きの声なのに、どこか嬉しそうで、胸がくすぐったくなる。
「おはようございます。いつから起きてたんですか?」
「さっきだよ」
「ほんとですか?」
「本当だ。一時間ほど君を見つめてた」
「ながっ!」
思わず声が裏返る。
ディランは肩を揺らして笑った。
「見ていて飽きないんだよ」
「見ないでください、そんなに……」
視線をそらすと、彼の指先がそっと頬に触れた。
触れたところから熱が広がっていく。
「君が可愛すぎるのが悪い」
「……」
言葉が出ない。
胸の奥がじんわり熱くなる。
「ふふ。照れてるね」
「もう、起きますよ」
ディランの腕から抜け出そうと身体を起こした瞬間、
彼が小さく息を呑んだ。
「いってて……」
「大丈夫ですか?」
怪我が痛んだのかと思って振り返ると、
ぐいっと腕を引かれ、そのまま胸元に抱き寄せられた。
「ちょっと……!」
耳元で低く笑う声が落ちる。
「前に君もやっただろう? おあいこだ」
ほんと、ずるい人だ。
心臓が落ち着く暇をくれない。
「……少しだけですよ?」
「――ああ。もう少しだけ」
彼の腕の中は、さっきよりもあたたかかった。



