「はい」
グッと上体を起こし、扉を開ける。
「お嬢様、お疲れ様です」
「ユウリ」
穏やかに微笑む彼は、戦闘の直後とは思えないほどきっちりしていた。
「紅茶と軽食をご用意しました。
少し召し上がってから休まれた方が良いかと思いまして、レイさんにお願いしました」
テーブルには、湯気の立つリゾットと紅茶。
「ありがとう! ちょうどお腹空いてた」
へらっと笑うと、ユウリは手際よく食器を並べてくれる。
「いただきます」
「ええ、どうぞ」
ふーっと息を吹きかけて——
「あっつ!」
「お気をつけて。お水をどうぞ」
さっと差し出されるグラス。こういうところ、本当に頼りになる。
「美味しい」
ほっと胸がゆるむ。
「なら良かったです」
ユウリの穏やかな笑顔に、心が救われる気がした。
「ご馳走様でした」
一息ついたところで、ユウリが柔らかく言う。
「お嬢様、本当によく頑張りましたね」
その労いに、胸がじんとする。
「うん。でもね、みんなが来てくれなかったら無理だったよ」
「間に合って良かったです」
「もっと、強くなりたい……」
「これ以上強くなるんですか?」
ユウリが目を丸くする。
「……だって、私、強くないもん。
見た目がディランだったから、躊躇したの。
中身はジョルジュだって、わかってたのに」
ぽつりと落とした言葉に、ユウリは一瞬だけ目を伏せた。
その沈黙は責めるためではなく、ただ私の痛みを受け止めるための間だった。
グッと上体を起こし、扉を開ける。
「お嬢様、お疲れ様です」
「ユウリ」
穏やかに微笑む彼は、戦闘の直後とは思えないほどきっちりしていた。
「紅茶と軽食をご用意しました。
少し召し上がってから休まれた方が良いかと思いまして、レイさんにお願いしました」
テーブルには、湯気の立つリゾットと紅茶。
「ありがとう! ちょうどお腹空いてた」
へらっと笑うと、ユウリは手際よく食器を並べてくれる。
「いただきます」
「ええ、どうぞ」
ふーっと息を吹きかけて——
「あっつ!」
「お気をつけて。お水をどうぞ」
さっと差し出されるグラス。こういうところ、本当に頼りになる。
「美味しい」
ほっと胸がゆるむ。
「なら良かったです」
ユウリの穏やかな笑顔に、心が救われる気がした。
「ご馳走様でした」
一息ついたところで、ユウリが柔らかく言う。
「お嬢様、本当によく頑張りましたね」
その労いに、胸がじんとする。
「うん。でもね、みんなが来てくれなかったら無理だったよ」
「間に合って良かったです」
「もっと、強くなりたい……」
「これ以上強くなるんですか?」
ユウリが目を丸くする。
「……だって、私、強くないもん。
見た目がディランだったから、躊躇したの。
中身はジョルジュだって、わかってたのに」
ぽつりと落とした言葉に、ユウリは一瞬だけ目を伏せた。
その沈黙は責めるためではなく、ただ私の痛みを受け止めるための間だった。



