影が完全に霧散し、戦場に静寂が戻った。
私とディランが立ち尽くすその前へ、
仲間たちが一斉に駆け寄ってくる。
レオが真っ先に声を上げた。
「お嬢さんもボロボロじゃん! どうしたのそれ!」
私は苦笑しながら肩をすくめる。
「これはね……」
曖昧に濁していると――
「そこの王子が身体乗っ取られてやったの。最低でしょ」
テオが容赦なく言い放つ。
ディランは罰が悪そうに視線を落とした。
「……本当にすまない」
私は首を振る。
「いえ、大丈夫です。
むしろ……戻ってきてくれてよかった」
その言葉に、ディランはほんの少しだけ息を吐いた。
そこへルイが、私とディランを交互に見て言う。
「でも王子様もボロボロね。
顔色、ひどいわよ?」
その瞬間、セナとテオが同時に視線をそらした。
「それは不可抗力です」
「そうそう、不可抗力」
私は思わず吹き出しそうになる。
ユウリが穏やかに微笑んだ。
「……ともあれ、終わりましたね。
お嬢様……本当によく頑張りました」
レイも眼鏡の奥で瞳を揺らしながら、静かに言葉を添える。
「ティアナ様、ありがとうございます。
殿下も……よかったです。本当に……」
仲間たちの声が、温かく私とディランを包み込む。
戦いは終わった。
そして――
彼らは、また一緒に立っていた。
私とディランが立ち尽くすその前へ、
仲間たちが一斉に駆け寄ってくる。
レオが真っ先に声を上げた。
「お嬢さんもボロボロじゃん! どうしたのそれ!」
私は苦笑しながら肩をすくめる。
「これはね……」
曖昧に濁していると――
「そこの王子が身体乗っ取られてやったの。最低でしょ」
テオが容赦なく言い放つ。
ディランは罰が悪そうに視線を落とした。
「……本当にすまない」
私は首を振る。
「いえ、大丈夫です。
むしろ……戻ってきてくれてよかった」
その言葉に、ディランはほんの少しだけ息を吐いた。
そこへルイが、私とディランを交互に見て言う。
「でも王子様もボロボロね。
顔色、ひどいわよ?」
その瞬間、セナとテオが同時に視線をそらした。
「それは不可抗力です」
「そうそう、不可抗力」
私は思わず吹き出しそうになる。
ユウリが穏やかに微笑んだ。
「……ともあれ、終わりましたね。
お嬢様……本当によく頑張りました」
レイも眼鏡の奥で瞳を揺らしながら、静かに言葉を添える。
「ティアナ様、ありがとうございます。
殿下も……よかったです。本当に……」
仲間たちの声が、温かく私とディランを包み込む。
戦いは終わった。
そして――
彼らは、また一緒に立っていた。



