ジョルジュ side
――いや、いい。
実に……よい。
ティアナ・ラピスラズリ。
あの娘の力は、私の予想など軽々と超えてきた。
共鳴。
あれほどの力、喉から手が出るほど欲しい。
国のためではない。
私のために、だ。
そしてディラン。
あの子が、あそこまで露骨に感情を荒らげるとはな。
ふふ……可愛いものだ。
反発? 構わん。
むしろ、あれくらいの方が扱いやすい。
計画に支障などない。
すべては、私の掌の上。
いや――むしろ、ますます楽しみになってきた。
長年追い続けてきた夢。
この国の形を、私の望むままに作り替えるという夢。
そのために必要なものは、すべて揃いつつある。
多少の犠牲? 当然だろう。
大義の前に、個の命など軽い。
さあ――
もう少しだ。
私の“理想”が、ようやく現実になる。



