剣先に集まった蒼い光が、
まるで星々の記憶を呼び覚ますように脈打つ。
私は深く息を吸い、
仲間たちの想いを背に受けながら、静かに詠唱を紡いだ。
「蒼き想いよ――
星の記憶を継ぎ、
交わした誓いを導に」
ラピスラズリが夜空のように輝き、
蒼い光が輪の中心へと収束していく。
「想いを……一つに」
私は剣を前へ突き出した。
「――ディランに、つなげ!」
蒼い奔流がディランへと流れ込み、
彼の剣のアレキサンドライトが強く脈動する。
ディランの身体が光に包まれた。
「……ティアナ……受け取った」
低く、確かな声。
次の瞬間――
ディランの瞳が、エメラルドからルビーに鮮烈の輝きを放った。
「変化を統べる光――
アレキサンドライト・レグルス!」
その名を叫んだ瞬間、
ディランの剣が7色の光を帯び、
星のような輝きが戦場を照らす。
ジョルジュの影が、赤黒い宝石を脈打たせながら咆哮した。
「グアアアアアアア!!」
だが、もう遅い。
ティアナが託した“想い”と、
仲間たちの共鳴がすべてディランへと集まり、
彼の剣を――“王の刃”へと昇華させていた。
ディランは一歩、前へ踏み出す。
「これは……俺だけの力じゃない。
みんなの想いが――俺を立たせてくれた」
そして、剣を振りかぶる。
「だから……終わらせる!」
アレキサンドライトの光が奔り、
星の軌跡を描きながら化け物と化した影を貫いた。
赤黒い宝石が砕け散り、
影は悲鳴を上げながら光に溶けていく。
蒼。
氷、紅。
炎、薔薇。
整、静。
そして――ディランの変化。
すべてがひとつの光となり、
影を完全に浄化した。
戦場に、静寂が戻る。



