私はゆっくりと目を開けた。
視界に映ったのは――
必死に立ち続けるディランの姿。
その背後では、ジョルジュの影が頭を抱え、苦しげに呻いていた。
「や……やめろ……!!!」
影がディランの身体にまとわりつき、
黒い腕を伸ばして彼を再び闇へ引きずり戻そうとしている。
その度に、ディランの身体が小さく震えた。
胸が締めつけられた。
――まだ、戦っている。
私は一歩、前へ踏み出した。
その瞬間、戦っていた仲間たち――
ユウリ、レイ、セナ、テオが、まるで合図を受けたかのように動きを止めた。
ユウリが静かに告げる。
「……お嬢様」
レイは剣を下げ、深く頭を垂れる。
「殿下を……頼みます」
セナは氷の剣を引き、ティアナの背中を守るように下がった。
「行け。ティアナ」
テオは紅い魔力を収め、にやりと笑う。
「最後は……お嬢様の番だ」
4人の視線が、私の決意を押し出す。
胸が熱くなった。
――みんな、信じてくれている。
私は剣を構え、ディランへ向けて歩み出た。
「ディランは返してもらう」
蒼い光が刀身に宿り、空気が震える。
私の想いが、刃に乗って脈打つ。
深く息を吸い、詠唱を紡ぐ。
「蒼き想いよ――
切り離せ、ラピスラズリ!」
蒼い風が渦を巻き、
私の想いが刃となって放たれる。
その一閃は、影だけを正確に断ち、
ジョルジュの魔の手をディランから引き剥がした。
影が悲鳴を上げ、霧のように散っていく。
ディランの身体がふらりと揺れ、
私は駆け寄ってその身体を抱きとめた。
「……もう、大丈夫だから」
腕の中の温もりが、確かに“彼”のものだった。
蒼い光が静かに消えていく。
私はその胸に顔を寄せ、震える声で囁いた。
「おかえり、ディラン」
視界に映ったのは――
必死に立ち続けるディランの姿。
その背後では、ジョルジュの影が頭を抱え、苦しげに呻いていた。
「や……やめろ……!!!」
影がディランの身体にまとわりつき、
黒い腕を伸ばして彼を再び闇へ引きずり戻そうとしている。
その度に、ディランの身体が小さく震えた。
胸が締めつけられた。
――まだ、戦っている。
私は一歩、前へ踏み出した。
その瞬間、戦っていた仲間たち――
ユウリ、レイ、セナ、テオが、まるで合図を受けたかのように動きを止めた。
ユウリが静かに告げる。
「……お嬢様」
レイは剣を下げ、深く頭を垂れる。
「殿下を……頼みます」
セナは氷の剣を引き、ティアナの背中を守るように下がった。
「行け。ティアナ」
テオは紅い魔力を収め、にやりと笑う。
「最後は……お嬢様の番だ」
4人の視線が、私の決意を押し出す。
胸が熱くなった。
――みんな、信じてくれている。
私は剣を構え、ディランへ向けて歩み出た。
「ディランは返してもらう」
蒼い光が刀身に宿り、空気が震える。
私の想いが、刃に乗って脈打つ。
深く息を吸い、詠唱を紡ぐ。
「蒼き想いよ――
切り離せ、ラピスラズリ!」
蒼い風が渦を巻き、
私の想いが刃となって放たれる。
その一閃は、影だけを正確に断ち、
ジョルジュの魔の手をディランから引き剥がした。
影が悲鳴を上げ、霧のように散っていく。
ディランの身体がふらりと揺れ、
私は駆け寄ってその身体を抱きとめた。
「……もう、大丈夫だから」
腕の中の温もりが、確かに“彼”のものだった。
蒼い光が静かに消えていく。
私はその胸に顔を寄せ、震える声で囁いた。
「おかえり、ディラン」



