――まずい。
迷いがまだ消えない。
その一瞬の揺らぎが、また傷を生む。
シュッ!
「っ……!」
銀の刃が腕をかすめ、血が滲む。
わずかに震える指先。
「ほら、また迷った」
――負けない。
――負けるわけにはいかない。
――ディランを取り戻すまでは、絶対に倒れない。
そう思うのに、身体が追いつかない。
剣が重く感じる。
胸が苦しくて、息が浅い。
ジョルジュの剣が振り下ろされる。
「終わりだよ、ティアナ」
その瞬間――
氷の冷気と、紅い閃光が私の前に飛び込んだ。
「「お嬢様!!」」
セナとテオだ。
2人は迷いなく私の間合いに滑り込み、
同時にジョルジュへ蹴りを叩き込んだ。
ドッ!
「ぐっ……!」
ディランの身体が吹っ飛び、床を転がる。
よろめきながら立ち上がる姿を見て、胸がざわつく。
――見た目がディランだから……複雑。
血をぺっと吐き捨てながら、ジョルジュが笑う。
「おいおい……
王子に容赦なく蹴りを入れる騎士がどこにいる」
セナが冷たく言い放つ。
「ここにいる」
テオも肩をすくめる。
「うん、いるね」
2人の声は揺るがない。
その姿に、胸が熱くなる。
「セナ、テオ……!」
セナが振り返り、優しく微笑む。
「お待たせしました、お嬢様。大丈夫ですか?」
テオは剣を構えながら言う。
「あとは任せて……お嬢様」
2人が前に立つ。
その背中は頼もしく、強く、揺るぎない。
迷いがまだ消えない。
その一瞬の揺らぎが、また傷を生む。
シュッ!
「っ……!」
銀の刃が腕をかすめ、血が滲む。
わずかに震える指先。
「ほら、また迷った」
――負けない。
――負けるわけにはいかない。
――ディランを取り戻すまでは、絶対に倒れない。
そう思うのに、身体が追いつかない。
剣が重く感じる。
胸が苦しくて、息が浅い。
ジョルジュの剣が振り下ろされる。
「終わりだよ、ティアナ」
その瞬間――
氷の冷気と、紅い閃光が私の前に飛び込んだ。
「「お嬢様!!」」
セナとテオだ。
2人は迷いなく私の間合いに滑り込み、
同時にジョルジュへ蹴りを叩き込んだ。
ドッ!
「ぐっ……!」
ディランの身体が吹っ飛び、床を転がる。
よろめきながら立ち上がる姿を見て、胸がざわつく。
――見た目がディランだから……複雑。
血をぺっと吐き捨てながら、ジョルジュが笑う。
「おいおい……
王子に容赦なく蹴りを入れる騎士がどこにいる」
セナが冷たく言い放つ。
「ここにいる」
テオも肩をすくめる。
「うん、いるね」
2人の声は揺るがない。
その姿に、胸が熱くなる。
「セナ、テオ……!」
セナが振り返り、優しく微笑む。
「お待たせしました、お嬢様。大丈夫ですか?」
テオは剣を構えながら言う。
「あとは任せて……お嬢様」
2人が前に立つ。
その背中は頼もしく、強く、揺るぎない。



