ディラン……お願い、無事でいて。
前へ進む。
もうすぐだ。確かに感じる——ディランの気配が、弱々しく揺れている。
なのに。
――また魔宝獣が現れた。
通路を埋め尽くすほどの数。
まるで“行かせまい”とでも言うように、牙を剥いて迫ってくる。
「お嬢様、先に行ってください!」
「俺たちもすぐ追いつく!」
セナとテオの声が、焦りを帯びて響く。
「ありがとう!」
私は息を吸い込み、震える指先に魔力を集中させた。
「蒼き想いよ、応えて——ラピスラズリ!」
共鳴が発動する。
光の粒子が指先から溢れ、セナとテオへと流れ込んでいく。
蒼い輝きが2人の身体を包み、その動きに鋭さと速度を与えた。
息が荒い。
胸が痛いほど脈打つ。
焦りが燃えるように身体を突き動かす。
——ディランが待ってる。
その想いだけが、足を前へと押し出す。
だが、進む先にまた魔宝獣が飛び出した。
牙を剥き、通路を塞ぐように群れを成して迫ってくる。
「どいて……!」
迷いはない。
踏み込み、剣を振り抜く。
蒼い風が爆ぜ、斬撃のように魔宝獣を薙ぎ払った。
それでも足は止まらない。
止めてはいけない。
必死で、ただ前へ。
共鳴する魔力が、走るたびに強く脈打ち、胸の奥で警鐘のように響いていた。
——急がなきゃ。
本当に、もう時間がない。
前へ進む。
もうすぐだ。確かに感じる——ディランの気配が、弱々しく揺れている。
なのに。
――また魔宝獣が現れた。
通路を埋め尽くすほどの数。
まるで“行かせまい”とでも言うように、牙を剥いて迫ってくる。
「お嬢様、先に行ってください!」
「俺たちもすぐ追いつく!」
セナとテオの声が、焦りを帯びて響く。
「ありがとう!」
私は息を吸い込み、震える指先に魔力を集中させた。
「蒼き想いよ、応えて——ラピスラズリ!」
共鳴が発動する。
光の粒子が指先から溢れ、セナとテオへと流れ込んでいく。
蒼い輝きが2人の身体を包み、その動きに鋭さと速度を与えた。
息が荒い。
胸が痛いほど脈打つ。
焦りが燃えるように身体を突き動かす。
——ディランが待ってる。
その想いだけが、足を前へと押し出す。
だが、進む先にまた魔宝獣が飛び出した。
牙を剥き、通路を塞ぐように群れを成して迫ってくる。
「どいて……!」
迷いはない。
踏み込み、剣を振り抜く。
蒼い風が爆ぜ、斬撃のように魔宝獣を薙ぎ払った。
それでも足は止まらない。
止めてはいけない。
必死で、ただ前へ。
共鳴する魔力が、走るたびに強く脈打ち、胸の奥で警鐘のように響いていた。
——急がなきゃ。
本当に、もう時間がない。



