そのとき。
「ルイ!! どけ!!」
後方から、迷いのない声が響いた。
「燃えあがれ! ペリドット!!」
――轟。
レオの大剣が、瞬時に赤熱した。
爆ぜる火花が弾け、炎が刀身を包み込む。
熱波が迷宮を駆け抜け、壁の湿気すら一瞬で蒸発する。
「レオ……ちゃん……!」
「援護する! 一気に決めようぜ!!」
タキが振り向いた瞬間――
「邪魔すんなぁぁぁ!!」
暴走した魔力が、黒い塊となって飛んでくる。
「――今よ!」
私は前へ踏み込んだ。
「美しさは、力じゃない」
薔薇色の光を、限界まで解き放つ。
「誇りよ!!」
舞い散る光が一点に収束し、鋭い一閃となる。
「うおおおおっ!!」
同時に、レオが踏み込む。
炎を纏った大剣が、唸りを上げて振り下ろされた。
薔薇色と炎。
2つの力が重なり――
砕けた。
魔宝石が、悲鳴を上げながら粉々に弾け飛ぶ。
「……あ……」
力を失ったタキの体が、崩れ落ちる。
禍々しい紋様は消え、残ったのは――疲れ切った、元の彼だった。
私は剣を下ろし、静かに息を吐く。
「……終わりよ、タキ」
レオが大剣を肩に担ぎ、ぽつりと呟く。
「……強かったな。でも」
炎が消え、赤熱していた刀身が元に戻る。
「間違った強さだった」
迷宮に、静寂が戻った。
薔薇色の光が、ゆっくりと消えていく。
私は剣を収め、目を閉じた。
――これで、よかったのよね。
「ルイ!! どけ!!」
後方から、迷いのない声が響いた。
「燃えあがれ! ペリドット!!」
――轟。
レオの大剣が、瞬時に赤熱した。
爆ぜる火花が弾け、炎が刀身を包み込む。
熱波が迷宮を駆け抜け、壁の湿気すら一瞬で蒸発する。
「レオ……ちゃん……!」
「援護する! 一気に決めようぜ!!」
タキが振り向いた瞬間――
「邪魔すんなぁぁぁ!!」
暴走した魔力が、黒い塊となって飛んでくる。
「――今よ!」
私は前へ踏み込んだ。
「美しさは、力じゃない」
薔薇色の光を、限界まで解き放つ。
「誇りよ!!」
舞い散る光が一点に収束し、鋭い一閃となる。
「うおおおおっ!!」
同時に、レオが踏み込む。
炎を纏った大剣が、唸りを上げて振り下ろされた。
薔薇色と炎。
2つの力が重なり――
砕けた。
魔宝石が、悲鳴を上げながら粉々に弾け飛ぶ。
「……あ……」
力を失ったタキの体が、崩れ落ちる。
禍々しい紋様は消え、残ったのは――疲れ切った、元の彼だった。
私は剣を下ろし、静かに息を吐く。
「……終わりよ、タキ」
レオが大剣を肩に担ぎ、ぽつりと呟く。
「……強かったな。でも」
炎が消え、赤熱していた刀身が元に戻る。
「間違った強さだった」
迷宮に、静寂が戻った。
薔薇色の光が、ゆっくりと消えていく。
私は剣を収め、目を閉じた。
――これで、よかったのよね。



