すっと、空気が変わった。
肌を撫でるような、鋭く冷たい気配。
「……なんか騒がしいなぁ」
その声。
心臓が、嫌な音を立てる。
「……あなたは」
影の中から現れた男は、口元を歪めて笑った。
「あれ、懐かしいな。ルイじゃねぇか。
公爵家の騎士団をやめたと思ったら、今度はデザイナー?
いやぁ、人生って分かんねぇよなぁ」
くつくつ、と喉を鳴らす。
「タキ……」
私は視線を、彼の胸元へ落とした。
「……あんた、それ何よ。その下品なアクセサリー」
胸に嵌め込まれた禍々しい魔宝石。
赤黒く脈打ち、見ているだけで頭がくらつく。
――間違いない。
禁忌の魔宝石、魔女の雫。
嫌な予感が、確信へ変わる。
「……ルイ、だれ?」
背後からレオがひょこっと顔を出す。
完全に状況が分かっていない声。
「昔の同僚よ」
視線はタキから外さない。
「……でも、見た目はだいぶ変わったわね」
かつての面影はほとんどない。
あるのは、歪んだ高揚と、力に溺れた目。
肌を撫でるような、鋭く冷たい気配。
「……なんか騒がしいなぁ」
その声。
心臓が、嫌な音を立てる。
「……あなたは」
影の中から現れた男は、口元を歪めて笑った。
「あれ、懐かしいな。ルイじゃねぇか。
公爵家の騎士団をやめたと思ったら、今度はデザイナー?
いやぁ、人生って分かんねぇよなぁ」
くつくつ、と喉を鳴らす。
「タキ……」
私は視線を、彼の胸元へ落とした。
「……あんた、それ何よ。その下品なアクセサリー」
胸に嵌め込まれた禍々しい魔宝石。
赤黒く脈打ち、見ているだけで頭がくらつく。
――間違いない。
禁忌の魔宝石、魔女の雫。
嫌な予感が、確信へ変わる。
「……ルイ、だれ?」
背後からレオがひょこっと顔を出す。
完全に状況が分かっていない声。
「昔の同僚よ」
視線はタキから外さない。
「……でも、見た目はだいぶ変わったわね」
かつての面影はほとんどない。
あるのは、歪んだ高揚と、力に溺れた目。



