「嬉しい…ありがとう!」
「ほらほら、食べて食べて!
ミルクティーもどうぞ」
湯気の立つカップを差し出され、私は両手でそっと受け取る。
「いただきます!」
「どうぞどうぞ!」
ひと口飲むと、やさしい甘さと爽やかな香りが口いっぱいに広がった。
「んー…おいしい。」
胸の奥がじんわり温かくなる。
「ありがとう、レオ。ずっとレオの料理が恋しかったんだよ」
そう言うと、レオは鼻の頭をかきながら、得意げに笑った。
「それは良かった! なんせ俺はお嬢さんの専属料理人ですからね!」
へへん、と胸を張る姿が可笑しくて、思わず笑ってしまう。
「これからまた大変なことになりそうですけど…
でも今は甘いものを食べて、自分を労ってください」
その言葉は、甘いデザートよりもずっと心に沁みた。
「レオ…ありがとう」
「はいっ!」
レオは満面の笑みを浮かべた。
その笑顔に、悩みがすっと溶けていく気がした。
レオは、私が最後の一口を飲み込むまで、ずっとニコニコと見守っていた。
「ご馳走様でした」
「お粗末様でした!」
レオは満足そうに胸を張る。
その明るさに、沈んでいた心が少しだけ軽くなる。
ふと、胸の奥に引っかかっていた言葉がこぼれた。



