レイと並んで歩きながら、足元へ視線を落とす。
石畳の継ぎ目が、妙に整いすぎている。
(……これ、道じゃない)
嫌な予感が背筋を走り、顔を上げた――その瞬間。
「それ踏んではいけません――!」
声が出たのは、半拍遅れて。
「ご、ごめん! 踏んじゃった!」
レオの軽い声が返った直後、
ぐにり、と石畳が歪む音がした。
床が沈むのではない。
“折れる”ように、空間そのものがずれた。
「レオ! ルイさん!」
手を伸ばすが、もう遅い。
石畳の裂け目が、2人の間に走り、
レオとルイの姿が、ゆっくりと遠ざかっていく。
裂け目の向こうから、ルイの声が響いた。
「こっちはどうにかするわ!
進んで!」
迷いのない声。
指示というより、覚悟の音だった。
「ごめーん!」
続いて、少し間の抜けたレオの声。
その軽さが逆に、胸を締めつける。
次の瞬間、石畳は何事もなかったように元へ戻り、
2人の姿は完全に消えた。
静寂。
「……」
唇を噛む。
(止められた。
気づいてたのに)
悔しさが喉の奥に刺さる。
レイが低く言った。
「追えません。もう、道が違います」
その言葉に、一度だけ振り返る。
そこには、戻る道などどこにもなかった。
「……進みましょう」
自分に言い聞かせるように、そう告げて、
私は前を向いた。
石畳の継ぎ目が、妙に整いすぎている。
(……これ、道じゃない)
嫌な予感が背筋を走り、顔を上げた――その瞬間。
「それ踏んではいけません――!」
声が出たのは、半拍遅れて。
「ご、ごめん! 踏んじゃった!」
レオの軽い声が返った直後、
ぐにり、と石畳が歪む音がした。
床が沈むのではない。
“折れる”ように、空間そのものがずれた。
「レオ! ルイさん!」
手を伸ばすが、もう遅い。
石畳の裂け目が、2人の間に走り、
レオとルイの姿が、ゆっくりと遠ざかっていく。
裂け目の向こうから、ルイの声が響いた。
「こっちはどうにかするわ!
進んで!」
迷いのない声。
指示というより、覚悟の音だった。
「ごめーん!」
続いて、少し間の抜けたレオの声。
その軽さが逆に、胸を締めつける。
次の瞬間、石畳は何事もなかったように元へ戻り、
2人の姿は完全に消えた。
静寂。
「……」
唇を噛む。
(止められた。
気づいてたのに)
悔しさが喉の奥に刺さる。
レイが低く言った。
「追えません。もう、道が違います」
その言葉に、一度だけ振り返る。
そこには、戻る道などどこにもなかった。
「……進みましょう」
自分に言い聞かせるように、そう告げて、
私は前を向いた。



