ユウリside
迷宮へと足を進める。
石造りの通路は想像以上に広く、天井は高く、
壁に灯る魔石の光は弱々しく揺れている。
視界の先は闇に溶け、進んでいるのか、ただ迷い込んでいるだけなのか――
そんな不安が胸の奥でじわりと広がる。
「それにしたって……広いですね」
思わず漏れた声に、
「これ、本当に出口あるのかしら」
ルイが眉を寄せる。
「確かにな!! でもさ」
レオがいつもの調子で笑った。
「出口のない迷宮なんて、ロマンないだろ?」
……この2人、余裕あるな。
私だけが必要以上に周囲を警戒している気がする。
そのときだった。
微かな気配。
空気の流れが、ほんの一瞬だけ変わった。
「……2人とも、シッ」
声を潜めると、足音がぴたりと止まる。
「なにか来るわね」
壁の向こう、曲がり角の先。
何かが、こちらの様子を窺っている。
「うん」
レオの返事は短く、いつもの軽さが消えていた。
私は剣を持ち直し、柄に力を込める。
金属の冷たさが、意識を現実へと引き戻す。
緊張が張り詰めた、その瞬間――
「みなさん、こちらにいましたか」
静かに響いた声に、心臓が跳ねた。
「れ、レイさん!?」
思わず声が裏返る。
殿下の側近、レイさんだ。
迷宮の薄暗さの中でも、彼の落ち着いた佇まいは変わらない。
「王子はどうしたの?」
ルイが尋ねると、
「それが……陛下にばれまして。私だけ落とされました」
レイさんは軽く肩をすくめた。
その仕草は淡々としているのに、どこか疲れが滲んでいる。
「……なんか、大変ね」
ルイがため息をつく。
迷宮へと足を進める。
石造りの通路は想像以上に広く、天井は高く、
壁に灯る魔石の光は弱々しく揺れている。
視界の先は闇に溶け、進んでいるのか、ただ迷い込んでいるだけなのか――
そんな不安が胸の奥でじわりと広がる。
「それにしたって……広いですね」
思わず漏れた声に、
「これ、本当に出口あるのかしら」
ルイが眉を寄せる。
「確かにな!! でもさ」
レオがいつもの調子で笑った。
「出口のない迷宮なんて、ロマンないだろ?」
……この2人、余裕あるな。
私だけが必要以上に周囲を警戒している気がする。
そのときだった。
微かな気配。
空気の流れが、ほんの一瞬だけ変わった。
「……2人とも、シッ」
声を潜めると、足音がぴたりと止まる。
「なにか来るわね」
壁の向こう、曲がり角の先。
何かが、こちらの様子を窺っている。
「うん」
レオの返事は短く、いつもの軽さが消えていた。
私は剣を持ち直し、柄に力を込める。
金属の冷たさが、意識を現実へと引き戻す。
緊張が張り詰めた、その瞬間――
「みなさん、こちらにいましたか」
静かに響いた声に、心臓が跳ねた。
「れ、レイさん!?」
思わず声が裏返る。
殿下の側近、レイさんだ。
迷宮の薄暗さの中でも、彼の落ち着いた佇まいは変わらない。
「王子はどうしたの?」
ルイが尋ねると、
「それが……陛下にばれまして。私だけ落とされました」
レイさんは軽く肩をすくめた。
その仕草は淡々としているのに、どこか疲れが滲んでいる。
「……なんか、大変ね」
ルイがため息をつく。



