セナとの会話が、ふいに胸の奥でよみがえった。
――わかってる。
ちゃんとディランと話をしなきゃ。
このままじゃ、前に進めない。
頭では理解しているのに、心が追いつかない。
考えれば考えるほど胸が重くなっていく。
「はああ……」
深く息を吐くと、夜の静けさが、余計に不安を大きくする。
向き合わなきゃいけないのに、どうすればいい。
セナの言葉は正しい。
でも、正しいからこそ胸に刺さる。
そんな沈んだ空気の中――
「お嬢さーん!!」
廊下の向こうから弾む声が響き、次の瞬間、レオが勢いよく扉を押し開けて入ってきた。
コーラルオレンジの髪が揺れ、陽だまりみたいな笑顔が部屋を一気に明るくする。
「レオ、どうしたの?」
椅子から身を起こすと、レオは胸を張って言った。
「お嬢さん、王妃教育お疲れ様でした!」
じゃじゃーん、と口で効果音をつけながら、
彼は私の目の前のテーブルに大きなワンプレートをそっと置いた。
甘い香りがふわりと広がる。
ガトーショコラの濃厚なチョコの香り。
つやつやと揺れるカスタードプリン。
真っ白な生クリームがふわりとのったショートケーキ。
そして、冷気をまとったアイスクリームがきらりと光る。
「レオすごい!私の好きなものばっかりだよ!!」
思わず声が弾んだ。胸の奥が一気にほどけていく。
「お嬢さん、いっぱい頑張ってきたでしょ?
だからご褒美だよ!」
レオはいつものようにニコニコと笑う。
その笑顔を見るだけで、張りつめていた心がゆるんでいく。
――わかってる。
ちゃんとディランと話をしなきゃ。
このままじゃ、前に進めない。
頭では理解しているのに、心が追いつかない。
考えれば考えるほど胸が重くなっていく。
「はああ……」
深く息を吐くと、夜の静けさが、余計に不安を大きくする。
向き合わなきゃいけないのに、どうすればいい。
セナの言葉は正しい。
でも、正しいからこそ胸に刺さる。
そんな沈んだ空気の中――
「お嬢さーん!!」
廊下の向こうから弾む声が響き、次の瞬間、レオが勢いよく扉を押し開けて入ってきた。
コーラルオレンジの髪が揺れ、陽だまりみたいな笑顔が部屋を一気に明るくする。
「レオ、どうしたの?」
椅子から身を起こすと、レオは胸を張って言った。
「お嬢さん、王妃教育お疲れ様でした!」
じゃじゃーん、と口で効果音をつけながら、
彼は私の目の前のテーブルに大きなワンプレートをそっと置いた。
甘い香りがふわりと広がる。
ガトーショコラの濃厚なチョコの香り。
つやつやと揺れるカスタードプリン。
真っ白な生クリームがふわりとのったショートケーキ。
そして、冷気をまとったアイスクリームがきらりと光る。
「レオすごい!私の好きなものばっかりだよ!!」
思わず声が弾んだ。胸の奥が一気にほどけていく。
「お嬢さん、いっぱい頑張ってきたでしょ?
だからご褒美だよ!」
レオはいつものようにニコニコと笑う。
その笑顔を見るだけで、張りつめていた心がゆるんでいく。



