ティアナside
一応、ディランに連絡が取れないか、コンパクト型の通信型魔宝具で呼びかけてみた。
けれど返ってきたのは、冷たい沈黙だけ。
「……ダメね」
手のひらの魔宝具はかすかに震えるだけで、反応はまったくない。
横から覗き込んだセナが眉を寄せた。
「阻害されていますね。完全に遮断されてます」
その言葉に、胸の奥がざわつく。
王国の真下に、こんな巨大な迷宮を隠しておくなんて——。
「それにしたって、王国の下にこんな迷宮って……とんだ無駄遣いよね」
思わずため息まじりに言うと、テオが肩をすくめた。
「確かに……。管理費だけで破産しそうだよねーこれ」
彼は壁を軽く叩き、響く音に目を丸くする。
どうやら相当な強度らしい。
「伯爵家にはないの? こういうの?」
と、テオがこちらを向く。
「うーん、多分ないと思うけど……」
少し考えてから、私は苦笑した。
「今度、屋敷の地下を探してみるかな」
「そのときは俺もおともする!」
テオが勢いよく手を上げる。
あまりに楽しそうな顔に、思わず笑ってしまった。
「ありがとう。頼りにしてるわ」
胸を張るテオと、呆れたように微笑むセナ。
不安な状況のはずなのに、3人のやり取りが少しだけ心を軽くしてくれる。
一応、ディランに連絡が取れないか、コンパクト型の通信型魔宝具で呼びかけてみた。
けれど返ってきたのは、冷たい沈黙だけ。
「……ダメね」
手のひらの魔宝具はかすかに震えるだけで、反応はまったくない。
横から覗き込んだセナが眉を寄せた。
「阻害されていますね。完全に遮断されてます」
その言葉に、胸の奥がざわつく。
王国の真下に、こんな巨大な迷宮を隠しておくなんて——。
「それにしたって、王国の下にこんな迷宮って……とんだ無駄遣いよね」
思わずため息まじりに言うと、テオが肩をすくめた。
「確かに……。管理費だけで破産しそうだよねーこれ」
彼は壁を軽く叩き、響く音に目を丸くする。
どうやら相当な強度らしい。
「伯爵家にはないの? こういうの?」
と、テオがこちらを向く。
「うーん、多分ないと思うけど……」
少し考えてから、私は苦笑した。
「今度、屋敷の地下を探してみるかな」
「そのときは俺もおともする!」
テオが勢いよく手を上げる。
あまりに楽しそうな顔に、思わず笑ってしまった。
「ありがとう。頼りにしてるわ」
胸を張るテオと、呆れたように微笑むセナ。
不安な状況のはずなのに、3人のやり取りが少しだけ心を軽くしてくれる。



