「さて、とりあえず行きますか」
私がそう言うと、
「そうだね〜」
「はい」
テオとセナも頷き、3人で歩き出した。
――その瞬間。
ぎ……り。
足元で、何かが軋む音がした。
「……止まって」
セナの声が、低く鋭くなる。
次の瞬間、背後でズン、と鈍い音。
さっきまで立っていた床が、音もなく沈み込んだ。
「え、今の――」
テオが振り返る。
そこにはもう、道はなかった。
床が消え、壁が蠢き、
石と石の継ぎ目が歪んでいく。
まるで巨大な生き物が、
ゆっくりと呼吸しながら形を変えているようだった。
――拒絶。
ここは、進ませないと告げている。
「……迷宮、動いてますね」
セナが周囲を見渡しながら呟く。
「しかもさ、これ」
テオが乾いた笑いを漏らす。
「俺たちを“選んで”邪魔してない?」
その言葉に応えるように、
空気がひやりと冷えた。
奥の闇から、低い唸り声が響く。
迷宮は、生きている。
そして――
私たちを、歓迎していなかった。
私がそう言うと、
「そうだね〜」
「はい」
テオとセナも頷き、3人で歩き出した。
――その瞬間。
ぎ……り。
足元で、何かが軋む音がした。
「……止まって」
セナの声が、低く鋭くなる。
次の瞬間、背後でズン、と鈍い音。
さっきまで立っていた床が、音もなく沈み込んだ。
「え、今の――」
テオが振り返る。
そこにはもう、道はなかった。
床が消え、壁が蠢き、
石と石の継ぎ目が歪んでいく。
まるで巨大な生き物が、
ゆっくりと呼吸しながら形を変えているようだった。
――拒絶。
ここは、進ませないと告げている。
「……迷宮、動いてますね」
セナが周囲を見渡しながら呟く。
「しかもさ、これ」
テオが乾いた笑いを漏らす。
「俺たちを“選んで”邪魔してない?」
その言葉に応えるように、
空気がひやりと冷えた。
奥の闇から、低い唸り声が響く。
迷宮は、生きている。
そして――
私たちを、歓迎していなかった。



