「……とりあえず、真面目な話」
セナがすっと表情を切り替える。
その変化に、私も自然と背筋が伸びた。
「うん」
「正直に言いますね。殿下には、ちゃんと話して協力してもらった方がいい」
少しだけ声が低くなる。
「相手は国王です。俺たちなんて……捨て駒ですよ」
「それも、わかってるんだけど……さ」
言葉が喉の奥でつかえる。
わかってる。
みんなを危険に巻き込もうとしていることも、慎重に準備しなきゃいけないことも。
「……まあ、わかってるなら、いいです」
セナはそれ以上追及しなかった。
その優しさが、逆に胸に刺さる。
「とりあえず……ちゃんと話す。そのうち」
「……後ろ向きですね」
小さく笑いながら言われる。



