近寄ろうとしたがさらに、強い力で腕を掴まれた。
「――っ!」
抵抗する間もなく、
私は陛下の部隊に引きずられ、無理やり前へ突き出される。
「お嬢様!」
セナが動こうとした瞬間――
「動くな」
冷え切った声が、空気を裂いた。
「これ以上動けば……
お嬢様の顔に、傷がつくぞ」
長い剣が、私の頬すれすれに突きつけられる。
ひやりとした殺気が肌を刺し、喉がかすかに鳴った。
セナも、テオも、皆が動きを止める。
私は息を整え、顔を上げた。
「……やっぱり、そうだったのね」
ジョルジュ陛下の眉がわずかに動く。
「ガイルの件も、ディランのご両親の件も。
全部、あなたの計画の一部だった」
「最初から……そのつもりだったのでしょう?」
にらみつけると、陛下はゆっくりと笑った。
「そうだ」
私は自分の手がわずかに震えているのを感じた。
でも、握りしめて押しとどめる。
「あなたの計画に、私たちは屈しない」
陛下の笑みが深くなる。
「強いな。ディランが執着するのもわかる。
だからこそ“鍵”として相応しい」
胸の奥が冷たくなる。
でも、私は一歩も引かない。
「……あなたの思い通りにはならない。
ディランも、私も」
「……残念だよ」
ジョルジュ陛下が、愉しげに言う。
「何も知らなければ、
こんな怖い思いをせずに済んだものを」
「……うるさい」
震えた声だった。
でも、逃げる震えじゃない。
「大丈夫だ。
まだ、殺しはしない」
陛下は、私を値踏みするように見下ろした。
「だが……これは、もらっておこう」
合図もなく、剣が伸びた。
押さえつけられ、身動きが取れない。
仲間たちが剣を構えようとするが、
すぐに部隊に取り押さえられる。
次の瞬間――
バサッ。
軽い音とともに、何かが落ちた。
はらはらと、床に散るのは、
スミレと桃色の髪。
切られたと理解した瞬間、
胸の奥が、ひどく冷えた。
それでも私は、顔を上げ笑って見せる。
「……それで、満足?」
「――っ!」
抵抗する間もなく、
私は陛下の部隊に引きずられ、無理やり前へ突き出される。
「お嬢様!」
セナが動こうとした瞬間――
「動くな」
冷え切った声が、空気を裂いた。
「これ以上動けば……
お嬢様の顔に、傷がつくぞ」
長い剣が、私の頬すれすれに突きつけられる。
ひやりとした殺気が肌を刺し、喉がかすかに鳴った。
セナも、テオも、皆が動きを止める。
私は息を整え、顔を上げた。
「……やっぱり、そうだったのね」
ジョルジュ陛下の眉がわずかに動く。
「ガイルの件も、ディランのご両親の件も。
全部、あなたの計画の一部だった」
「最初から……そのつもりだったのでしょう?」
にらみつけると、陛下はゆっくりと笑った。
「そうだ」
私は自分の手がわずかに震えているのを感じた。
でも、握りしめて押しとどめる。
「あなたの計画に、私たちは屈しない」
陛下の笑みが深くなる。
「強いな。ディランが執着するのもわかる。
だからこそ“鍵”として相応しい」
胸の奥が冷たくなる。
でも、私は一歩も引かない。
「……あなたの思い通りにはならない。
ディランも、私も」
「……残念だよ」
ジョルジュ陛下が、愉しげに言う。
「何も知らなければ、
こんな怖い思いをせずに済んだものを」
「……うるさい」
震えた声だった。
でも、逃げる震えじゃない。
「大丈夫だ。
まだ、殺しはしない」
陛下は、私を値踏みするように見下ろした。
「だが……これは、もらっておこう」
合図もなく、剣が伸びた。
押さえつけられ、身動きが取れない。
仲間たちが剣を構えようとするが、
すぐに部隊に取り押さえられる。
次の瞬間――
バサッ。
軽い音とともに、何かが落ちた。
はらはらと、床に散るのは、
スミレと桃色の髪。
切られたと理解した瞬間、
胸の奥が、ひどく冷えた。
それでも私は、顔を上げ笑って見せる。
「……それで、満足?」



