その言葉に、
オーウェン団長がゆっくりと剣を構えた。
苦しそうに目を伏せる。
「私は……なんと愚かなことを」
ずっと信じていた。
ディランを守っていると。
けれど実際は、
ジョルジュ陛下に利用されていただけだった。
オーウェン団長は、
覚悟を決めたように顔を上げる。
そして静かに呟いた。
「不動の意志よ――我が力となれ。オニキス」
黒い魔宝石が淡く輝き、剣を黒く染め上げる。
空気が重く張りつめる。
「……ほう」
ジョルジュ陛下が目を細めた。
次の瞬間、
陛下の騎士たちが一斉に襲いかかる。
鋭い剣が次々と振るわれるが、
オーウェン団長は冷静に受け流していく。
剣を弾き、
かわし、
素早く反撃する。
迷いのない動きだった。
「すごい……」
思わず声が漏れる。
さすが王国騎士団団長。
その実力は圧倒的だった。
けれど――
一瞬だけ。
騎士の剣先が、
オーウェン団長の腕をかすめた。
赤い傷が浅く走る。
「オーウェン団長!」
私は思わず声を上げる。
だが本人は、
気にした様子もなく言った。
「この程度……
大した怪我では――」
その瞬間だった。
ぐらり、と。
オーウェン団長の身体が大きく揺れる。
「っ……!?」
膝が崩れ、
剣が床に落ちた。
ガラン、と重い音が響く。
「まさか……」
嫌な予感が胸をよぎる。
「毒ですか!?」
私が叫んだ瞬間、
後ろから強く腕を掴まれた。
「っ!」
動きを封じられる。
ジョルジュ陛下が、
愉快そうに笑った。
「毒ではないよ」
ゆっくりとした声が響く。
「しびれ薬だ。
オーウェンの実力は把握している。
これくらい使わないとな」
オーウェン団長は、
なんとか立ち上がろうとしている。
けれど、
身体がうまく動かない。
指先がかすかに震えるだけだ。
「強力な薬だ。
もう声も満足に出せないだろう」
「……じょ、……」
掠れた声が漏れる。
悔しそうに、
オーウェン団長が床を睨む。
それでも身体は動かず、
ついにそのまま倒れ込んだ。
オーウェン団長がゆっくりと剣を構えた。
苦しそうに目を伏せる。
「私は……なんと愚かなことを」
ずっと信じていた。
ディランを守っていると。
けれど実際は、
ジョルジュ陛下に利用されていただけだった。
オーウェン団長は、
覚悟を決めたように顔を上げる。
そして静かに呟いた。
「不動の意志よ――我が力となれ。オニキス」
黒い魔宝石が淡く輝き、剣を黒く染め上げる。
空気が重く張りつめる。
「……ほう」
ジョルジュ陛下が目を細めた。
次の瞬間、
陛下の騎士たちが一斉に襲いかかる。
鋭い剣が次々と振るわれるが、
オーウェン団長は冷静に受け流していく。
剣を弾き、
かわし、
素早く反撃する。
迷いのない動きだった。
「すごい……」
思わず声が漏れる。
さすが王国騎士団団長。
その実力は圧倒的だった。
けれど――
一瞬だけ。
騎士の剣先が、
オーウェン団長の腕をかすめた。
赤い傷が浅く走る。
「オーウェン団長!」
私は思わず声を上げる。
だが本人は、
気にした様子もなく言った。
「この程度……
大した怪我では――」
その瞬間だった。
ぐらり、と。
オーウェン団長の身体が大きく揺れる。
「っ……!?」
膝が崩れ、
剣が床に落ちた。
ガラン、と重い音が響く。
「まさか……」
嫌な予感が胸をよぎる。
「毒ですか!?」
私が叫んだ瞬間、
後ろから強く腕を掴まれた。
「っ!」
動きを封じられる。
ジョルジュ陛下が、
愉快そうに笑った。
「毒ではないよ」
ゆっくりとした声が響く。
「しびれ薬だ。
オーウェンの実力は把握している。
これくらい使わないとな」
オーウェン団長は、
なんとか立ち上がろうとしている。
けれど、
身体がうまく動かない。
指先がかすかに震えるだけだ。
「強力な薬だ。
もう声も満足に出せないだろう」
「……じょ、……」
掠れた声が漏れる。
悔しそうに、
オーウェン団長が床を睨む。
それでも身体は動かず、
ついにそのまま倒れ込んだ。



