私はセナの笑顔につられて、思わず笑ってしまった。
「さすが氷の騎士様だね」
「なんですか、それ?」
セナが怪訝そうに眉を寄せる。
「王妃教育で仲良くなった令嬢が言ってたよ。セナは他の令嬢たちからそう呼ばれてるって」
「知りませんでした」
淡々と返すけれど、ほんの少しだけ耳が赤い。
「モテモテだね〜」
からかうように笑うと、セナは一瞬だけ目をそらした。
その仕草が、なんだか可愛くて――
胸の奥が、ほんのりあたたかくなる。
「でも、ミラがね。氷の騎士様はいつもクールで表情が変わらないって言ってたの」
「そうですか」
セナは淡々としているけれど、どこか気まずそう。
「セナ、けっこう顔に出るのにね」
「……」
「ほら、また黙る。図星でしょ?」
「それは――お嬢様の前だけです」
セナが、少し照れたように視線をそらす。
「そうなの? なんか特別な感じだね〜」
「そうですよ」
今度は逆に、ぐっと一歩近づいてくる。
マフラー越しに、セナの体温がふわっと伝わる。
「お嬢様は、ずっと俺の特別で――」
一瞬、胸が跳ねる。
「手がかかる護衛対象です」
「なにそれ! ひどいなぁ!」
思わず抗議すると、セナは堪えきれないように笑った。
私もつられて笑ってしまう。
冬の冷たい空気の中で、二人の笑い声だけがあたたかく響いた。
「さすが氷の騎士様だね」
「なんですか、それ?」
セナが怪訝そうに眉を寄せる。
「王妃教育で仲良くなった令嬢が言ってたよ。セナは他の令嬢たちからそう呼ばれてるって」
「知りませんでした」
淡々と返すけれど、ほんの少しだけ耳が赤い。
「モテモテだね〜」
からかうように笑うと、セナは一瞬だけ目をそらした。
その仕草が、なんだか可愛くて――
胸の奥が、ほんのりあたたかくなる。
「でも、ミラがね。氷の騎士様はいつもクールで表情が変わらないって言ってたの」
「そうですか」
セナは淡々としているけれど、どこか気まずそう。
「セナ、けっこう顔に出るのにね」
「……」
「ほら、また黙る。図星でしょ?」
「それは――お嬢様の前だけです」
セナが、少し照れたように視線をそらす。
「そうなの? なんか特別な感じだね〜」
「そうですよ」
今度は逆に、ぐっと一歩近づいてくる。
マフラー越しに、セナの体温がふわっと伝わる。
「お嬢様は、ずっと俺の特別で――」
一瞬、胸が跳ねる。
「手がかかる護衛対象です」
「なにそれ! ひどいなぁ!」
思わず抗議すると、セナは堪えきれないように笑った。
私もつられて笑ってしまう。
冬の冷たい空気の中で、二人の笑い声だけがあたたかく響いた。



