ピッと封印!放課後のマジカル・プライスレス!

「あっ……!」

謎のシミをスマホで読み取ろうとすると、一瞬だけ、バグのようなノイズが画面に映る。
(つや)やかな青い髪と、吸い込まれるような鋭くも美しい瞳。
非常に整った顔立ちの男の人。
圧倒的な強者のオーラを放っており、冷酷さと優雅さを兼ね備えた、どこか浮世離(うきよばな)れした美しさがあった。
だけど、目が合った瞬間に、指先が凍りつくような感覚がした。

「何だろ? こいつ、初めて見たはずなのに、何だか見覚えがあるような気がする……」

隣で画面をのぞき込んでいた平が、ぽつりとつぶやいた。

「この人って……」
悪奪鬼(あくだつき)だね」

蒼生くんにそう説明されても、ピンとこなかった。

「悪奪鬼?」
「大切なものを、『自分のコレクション』にするために奪う大妖怪だ。影のように忍び寄り、いつの間にか、大切なものを盗んでいく」

意味が分からなくて聞き返すと、蒼生くんは詳しい説明をしてくれた。

「バーコードリーダーは、妖怪を『データ化(デジタイズ)』する」

蒼生くんは深刻そうな顔になって、まっすぐにわたしを見る。

「つまり、彼にとって、バーコードリーダーは『最も欲しいコレクション』であり、同時に彼が恐れる『封印』のための道具でもある」
「えっ!? それって、バーコードリーダーとお弁当をコレクションにするために奪ったの!」

予想外の展開に、わたしの胸はギュッと苦しくなった。