「……うん、負けないよ! どんなに怖くても、絶対に逃げないんだから!」
これが、不器用なわたしなりのせいいっぱいの勇気。
わたしの胸の奥で、勇気という希望がトクトクと脈打っている。
平が道を作ってくれた。
平が光をくれた。
だから、わたしはもっと強くなる!
大切な人たちを守れるように!
「まひろさん、ここは任せて!」
「蒼生くん!」
蒼生くんがスマホをかざすと、『光の鎖』が蛇のように走り出す。
パシッ、という電子音とともに、崩れかけていた床がデジタルデータのように固定される。
これでしばらくの間は、屋上の床が消えてしまうことはない。
「僕は、君の決断を信じているよ。全力で、君を支えてみせる。だから、自分の納得いく道を進んで!」
「……うん、ありがとう!」
蒼生くんの柔らかな笑みに、胸が熱くなる。
――だけど、そんなわたしたちの絆をあざ笑うように、悪奪鬼さんの冷ややかな声が響いた。
『黒の王、こっちへお越しください』
「なっ! そんなの……」
平がこばむのを見計らったように。
『この人間たちが死んでもよろしいのですか?』
悪奪鬼さんが、校長先生たちが閉じ込められたガラス瓶を、細い指先でひょいと持ち上げた。
透き通った瓶の中で、親指ほどの大きさになった先生たちが必死に壁をたたいている。
これが、不器用なわたしなりのせいいっぱいの勇気。
わたしの胸の奥で、勇気という希望がトクトクと脈打っている。
平が道を作ってくれた。
平が光をくれた。
だから、わたしはもっと強くなる!
大切な人たちを守れるように!
「まひろさん、ここは任せて!」
「蒼生くん!」
蒼生くんがスマホをかざすと、『光の鎖』が蛇のように走り出す。
パシッ、という電子音とともに、崩れかけていた床がデジタルデータのように固定される。
これでしばらくの間は、屋上の床が消えてしまうことはない。
「僕は、君の決断を信じているよ。全力で、君を支えてみせる。だから、自分の納得いく道を進んで!」
「……うん、ありがとう!」
蒼生くんの柔らかな笑みに、胸が熱くなる。
――だけど、そんなわたしたちの絆をあざ笑うように、悪奪鬼さんの冷ややかな声が響いた。
『黒の王、こっちへお越しください』
「なっ! そんなの……」
平がこばむのを見計らったように。
『この人間たちが死んでもよろしいのですか?』
悪奪鬼さんが、校長先生たちが閉じ込められたガラス瓶を、細い指先でひょいと持ち上げた。
透き通った瓶の中で、親指ほどの大きさになった先生たちが必死に壁をたたいている。



