お化け屋敷をすることになった私たちクラスは、1週間後の文化祭に向けて早速準備が始まった。
この中学の1学期は本当に忙しい。
行事が目白押しで目眩がしそうなほどだ。
陽気な男子たちが中心になって、どのようにして驚かせるかを話し合い、小道具の準備の指示をし始める。
怖さというよりも、笑い有りのお化け屋敷になりそうな気もするけど、それはそれで、文化祭のいい思い出になりそうだ。
順調に準備も進んでいたけれど、材料が足りなくなってしまったので、私と黒崎くんが買い出しに行くことになった。
放課後の商店街は、文化祭前の浮き足だった空気で少しだけ明るく見えた。
もちろん、黒崎くんの隣を歩けているからってこともあるんだけど。
照れるし、ドキドキもするし、何よりもすごく楽しくて幸せな気分になる。
買い出しという名のデートだ。
黒崎くんが隣にいてくれるだけで、私の世界は明るく暖かくなる。
「ねぇ、これ絶対足りないよな?あと、何個か買っていく?」
お化け屋敷で使用する画用紙やテープ、ボンドの入った袋を覗き込んで、黒崎くんが眉を寄せる。
「え〜?買いすぎだって。予算オーバーしたら怒られるかもよ?」
「まぁ、そん時は俺がどうにかするって」



