蛍の季節に、キミはまた会いに来る


茹でたこのような黒崎くんの顔を見て、瀬戸くんが目を見開く。

だけど、どうして真っ赤なのか瞬時に察したようだ。

「あーそうだった。たっちゃん、子供より純粋なんだった。あんまり茶化さないであげて真衣ちゃん」

いたづらに笑う瀬戸くんが言うと、真衣もまた黒崎くんを指差してクスクスと笑う。

「あーっ!もう!なんだよ!バカにして!」

耐えられなくなったのか、黒崎くんは後頭部をガシガシとかいて、急に私の肩を抱き寄せた。

椅子に座っている私は、黒崎くんのウエストあたりにギュッと顔を埋める形になる。

「そうだよ!付き合えるってなったら嬉しくてテンション上がりまくって毎日パニックだよ!」

黒崎くんの言葉に、真衣と瀬戸くんから黄色い声が上がる。

『ヒューヒュー』なんて言われて、もう恥ずかしすぎて黒崎くんから顔をあげることができなかった。

そんな私を察して黒崎くんが背中をさすってくれるんだけど、そんな事されたら逆効果。

もう私の頬から赤みが引くことはなかった。